「株主優待つき銘柄」の「上手な利確」の仕方 カリスマ投資家は吉野家売却、100万円の利益

東洋経済オンライン / 2019年10月24日 8時0分

カリスマ投資家は「利益確定」の仕方がうまい。どこにコツがあるのだろうか(写真:Fast&Slow/PIXTA)

日経平均株価は約6カ月ぶりに年初来高値を更新した。そんななかカリスマ投資家の内田衛氏は、企業の4~9月期決算の発表が佳境を迎える10月下旬から11月前半の相場に対して、どんな戦略で臨もうとしているのか。早速、株日記で見てみよう。

■吉野家HDを売り、約100万円の利益

【10月7日 月曜日】吉野家ホールディングス(9861)が、買い気配スタート。理由は、先週末引け後に、業績の上方修正を発表したからだ。9時06分、150円高の2711円で寄り付き、9時08分、189円高の2750円で保有株の600株を売り、約100万円の利益確定。9時51分には、263円高の2824円の高値を付けた。

今から9年前の2010年7月3日に上場廃止となった「どん」(旧フォルクス)を、7月2日の最終売買日の大引けに16円で5000株買い、5年後の2015年9月1日に株式交換で、どん5000株が、吉野家株200株となった。

100株当たりの買値は4万円(1株当たり400円)。他の400株は、2012年5月に1株1000円で買っている。保有9年で(2750円÷400円=6.8倍)、保有7年で(2750円÷1000円=2.75倍)となった。もちろん、この間、年間配当20円と株主優待(100株でお食事券300円×10枚×年2回)はもらい続けた。今年の7月頃、株価が2000円を超えてきたところでそろそろ売ろうか考えたが、売らなくて良かった。売らずに踏みとどまった理由は、日米の貿易交渉で、アメリカ産の牛肉の関税が下がることになれば、さらに買われる場面があると思ったからだ。

今回、売った理由は、株価の上昇により、100株保有で(年間配当20円×100株=2000円)+(株主優待が年6000円)=8000円となり利回りが3%を下回ってきたから。ざっくり計算すると、「8000円÷(2750円×100株=27万5000円)=2.9%」だ。

実は、昨年の4月11日に(1924円で売り9年保有して株価が11倍になった)ビックカメラ(3048)を売った理由も、長期優待と配当を含めた利回りが株価の上昇で3%を割ってきたからだった。今度は、株価2000円を割れる場面があったら、買いを検討したい。

またパルコ(8251)を4円高の1250円で200株売り、4万円の利益確定。買いは、2018年12月27日に1050円で。売った理由は、オンワードホールディングス(8016)の約2割に当たる国内外600店閉鎖の発表や、ZOZO(3092)などの衣料品ネット通販の台頭もあり、実店舗の運営は難しくなるのではないかと考えたからだ。日経平均株価は、34円安の2万1375円。

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