ホンダ「フリード」顔つきが少し変化した意味 一部改良し、SUVテイストを加えたグレードも
東洋経済オンライン / 2019年10月26日 7時15分
10月18日、ホンダは小型ミニバン「フリード」を一部改良し発売した。
フリードは、その前のモビリオの後継車として2008年に誕生した。「ちょうどいい」という宣伝文句のとおり、5ナンバー枠のコンパクトミニバンといえる構想は、軽自動車のスーパーハイトワゴンのように、家族や仲間と出かけるのにまさしくちょうどいいクルマといえた。
トヨタ・シエンタや、日産キューブなどと競合する車種といえるが、やや着座位置の高い運転姿勢など、操作のしやすさにフリードの特徴があった。身近な手軽さを感じさせ、「ちょうどいい」感覚が消費者にそのまま伝わり、人気を得た。
■販売台数はまずまずのフリード
一方、室内騒音が大きく、まるで商用バンのような不快さがあり、手軽さを通り越した薄っぺらさには失望した覚えがある。そこを大きく改善したのが、2016年に登場した現行の2代目だ。上質さが加わり、様変わりした様子は今も記憶に残る。「ちょうどいい」というクルマの価値を、仕上がりを含めた商品性全体で表したのが現在のフリードである。
ホンダは、軽自動車N-BOXの快進撃によって、ほかの車種の販売動向が目立たない状況となっているが、フリードは自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位において、2018年の年間販売台数で11位、8万4121台を売っている。
ちなみに、ホンダのフィットは7位で、9万0720台。ミニバンのステップワゴンは16位で、5万6872台ということからも、フリードは十分健闘しており、販売の戦力となっているのは間違いない。今年に入ってからも、ほぼ10位以内に位置し、毎月7000~8000台を売っており、1万台に迫った月もある。そしてこの10月にマイナーチェンジを受け、内外装をリフレッシュした。
マイナーチェンジの内容は、主に外観の造形と安全機能の充実である。
初代から、静粛性など乗り心地の面で大きく改良がなされた現行の2代目フリードは、外観の造形においても、初代でやや薄っぺらに見えたのが、抑揚のある豊かな造形に替わっている。
そしてマイナーチェンジでは、顔つきとなるラジエターグリル周りの見栄えが変わった。これまで、ホンダ車に共通の顔つきであった透明感のある横長の樹脂部分にホンダのHマークを取り付けた表情から、車体色がボンネットフードから前へ連なる意匠に様子をまったく替えた。
これは、次世代のホンダ車の顔の前触れではないかと想像することができる。それほど、フリードがホンダにとって重要な車種であることの証しであるかもしれない。
■安全装備を標準搭載
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