東急の「南町田」再開発には欠けている点がある 施設の周辺が見えない「閉じた空間」だ

東洋経済オンライン / 2019年11月14日 7時10分

グランベリーパーク南西にあるパークプラザを見下ろす空間からは丹沢山系や富士山も見える(筆者撮影)

東京都町田市に新たな再開発エリア「南町田グランベリーパーク」が11月13日にオープンした。

このエリア内には2000年から2017年まで東急の社有地を利用したアウトレットモール「グランベリーモール」があった。しかし、もともと期間限定の暫定利用という位置づけでスタートしたため、次なる活用を模索する必要があった。町田市と話し合いを重ね、官民一体となって商業施設だけでない南町田駅南側の広いエリアを再開発することにし、官民協働による「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」が2014年から本格始動した。その結果が今回の南町田グランベリーパークだ。

再開発の事業面積は約22ヘクタールと広く、単なる土地区画整理事業や商業施設の建てかえだけでない取り組みも行われている。

■スヌーピーミュージアムも登場

まず、駅からみていこう。南町田グランベリーパークは渋谷から急行で35分から40分。最寄り駅の駅名も10月1日に「南町田グランベリーパーク」に改称(それまでの駅名は「南町田」)され、急行が終日停車するようになった。

構内はリニューアルで大階段の上から商業施設へほぼ距離なく入れるようにし、駅と商業施設が一体的な空間となった。さらにグランベリーモールと道を隔てて反対側にある鶴間公園もエリアに巻き込んだ。

テナントに関しても東京都心にあるようなブランドを中心としたアウトレット業態約100テナントのほか、カヌーやボルダリングの体験もできるアウトドアショップ「モンベル」の大型店舗がある。また映画館も質を向上させた。集客施設として「スヌーピーミュージアム」がオープンするほか、カフェや児童館、人々が本を持ち寄ってつくる図書室といった地域の人々が利用する施設もできる予定だ。

グランベリーモールの営業時には少なかった飲食関係のテナントについては施設中央部に飲食店や食料品店が集まる「ギャザリングマーケット」を配置し、大幅に増強している。また、これまでグランベリーモールで強みだったペットと一緒に歩ける空間や敷地内通路の24時間通行可能という点は残した。

こうして再開発エリアだけを見れば多くのテナントが集まる商業施設や強いコンテンツ力を持つ集客施設、そして多様な過ごし方ができる公園が一体となり、エリア内では多様な過ごし方ができるように感じられる。アクセスも鉄道であれば渋谷から東急田園都市線で1本、小田急の相模大野駅からは土日の運行であるが新たに直行の路線バスが運行される。

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