上沼恵美子「関東人が知らない」圧倒的な魅力 マツコも尊敬する「関西の超大物タレント」

東洋経済オンライン / 2019年11月17日 7時40分

「一生懸命頑張ってるのはわかるけど、好みじゃない」
「よう決勝残ったな」

上沼から浴びせられた手厳しい言葉に、マヂカルラブリーの2人は呆然と立ち尽くすばかりだった。2018年の大会でも上沼の舌鋒は鋭かった。その審査に対して、出場者だったスーパーマラドーナの武智と2017年の王者であるとろサーモンの久保田かずのぶがネットの生配信動画で不満をぶつけた。

■「M-1騒動」発端となった問題の発言

久保田「自分の感情だけで審査せんといてください。1点で人の一生変わるんで。お前だよ、一番右側のクソが」

武智「右のオバハンにはみんなうんざりですよ。明るかったらおもろいんか? 『嫌いです』って言われたら、更年期障害かって思う」

名前こそ出していなかったものの、審査員席のいちばん右側に座っていた上沼を彼らが批判していたのは明らかだった。この動画が話題になると、彼らのもとには批判が殺到した。武智は動画を削除したのだが、時すでに遅し。彼らは公式に謝罪をする羽目になった。上沼に対しても直接謝罪をしたいと申し入れたのだが、本人に拒否されたという。

これらの件では、上沼がどういう芸人であるかということについての個々人の見識の違いが浮き彫りになっていた。マヂカルラブリーが批判されたとき、関西以外の人からは「ひどすぎる」「なんであんなに偉そうなんだ」といった声が多かった。一方、関西の人からは「上沼さんは普段どおり」「あんなの怒っているうちに入らない」という意見が目立った。

上沼と共演して本番中に直接怒られたこともある狩野英孝は、自身のツイッターで「いつも上沼さんに怒られてる僕から言わせてもらったら、マジはもっとすごい。まだまだ、全然。愛ある。」と書いていた。上沼の冷たい態度を「本気」と取るか「パフォーマンス」と取るか、見方が大きく分かれたのだ。

武智と久保田の1件もそうだ。松本人志は「ワイドナショー」(フジテレビ系)でこの件に触れて「彼らは何より勉強不足ですよ。上沼さんがどれだけの人なのかわかっていない」と2人に苦言を呈した。ここでは、芸人の間でも世代によって彼女のことをどう評価するかが違うということが明らかになっていた。

■3つの分野を制覇した超一流芸人

上沼恵美子は、姉妹漫才コンビ「海原千里・万里」の海原千里として1971年に芸能界デビューした。当時まだ高校生だったにもかかわらず、卓越した話術で瞬く間に人気者になった。下積み時代の島田紳助は、海原千里・万里の漫才を見て、セリフをすべてノートに書き起こし、その面白さの秘密を研究した。そして、それを元にして自分たちの漫才を作り上げた。あの紳助がお手本にするほど、その漫才の技術は圧倒的に優れていた。

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