30代で「異性の好みが激変」した女性の"視点" 独身生活を謳歌した末に「寿退社」し地方へ

東洋経済オンライン / 2019年11月22日 7時20分

「私の場合はコーチングを受けたのが正解でした。自分の考え方の癖に気づくことができたからです。私は何でも自分でコントロールできると思っていて、それができないと腹を立てる傾向がありました。思うような形で愛されないと愛情を感じられず、相手から別れを告げられたくないから、その前にサヨナラすることばかりだったんです。自分の周りにいてくれる人をもっと大事にしたいと思いました」

■「自分に足りないものは奉仕の精神だ」と気づき…

かつての千恵子さんの好みは「高学歴で育ちがいい男の子。女性の中にいても違和感がなく、線が細くて中性的で物腰柔らかな人」だった。そういう男性にしか自分は好かれないと思い込んでいたのかもしれない。ならば、真逆のタイプに目を向けてみようと34歳になった千恵子さんは決めた。そこで登場したのが智也さんだ。

「彼は現場監督で転勤族です。同じプロジェクトで一緒になり知り合いました。今まで私が付き合ってきた男性とはまさに真逆。高卒で、お酒もたばこも好きですし、背が高くてガッチリしています。勉強は大嫌いで、野球が大好きな人です」

そんな智也さんに心惹かれたきっかけも、コーチングの成果といっていい。千恵子さんは「自分に足りないものは奉仕の精神だ」と気づき始めていた。

自分の業務範囲はしっかりやるけれど、誰かがやらなければならない職場の雑務などは避けていた。「お金にならない仕事はやりたくない」と思っていたのだ。20代の数年間、労働条件が悪い会社で働いた苦しい経験があるからかもしれない。智也さんは自分が足りないところを持っている男性だと気づいた。

「彼は事務職の女性が重いコピー用紙などを運ぶのを自然と手伝っていますし、出張する人の送迎なども当たり前のようにやっています。宴会の幹事でもないのに宴会の準備をやっているんです。優しい気遣いができる人だと思いました」

千恵子さんの好意が伝わったのか、智也さんから「遊びに行こう」と誘われた。2017年5月のことである。2回目のデートで智也さんは「付き合いましょう」と言ってくれた。爽やかなテンポだ。

プロポーズされたのは約半年後。慎重派の千恵子さんは業務のような返事をしてしまった。子どものことはどう考えているのか。自分はアラフォーだから子どもができるかどうかわからない。不妊治療を受けるつもりはない。もしあなたのお母さんが嫌がるならば結婚しないほうがいい、と。

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