Facebook「利用者24億人を超えた」スゴい仕組み なぜ大学生専用SNSが世界一になれたのか

東洋経済オンライン / 2019年11月25日 18時0分

なぜフェイスブックは、瞬く間に世界中に広まったのか。ネットワーク効果を最大限に生かした仕組みとは(写真:Chesnot/Getty Images)

全世界の月間利用者数が24億人以上と言われるSNS「フェイスブック」。最初は大学生専用SNSにすぎなかった同サービスが、世界中の人々を魅了するようになった理由とは? 電通メディアイノベーションラボ主任研究員である天野彬氏の新刊『SNS変遷史 「いいね! 」でつながる社会のゆくえ』より、一部抜粋してお届けする。

フェイスブックは、初めは大学生専用のSNSだった。ハーバード大学を起点に、近隣のアイビーリーグなどを手始めとして、いわゆる優秀な大学同士がつながるようなネットワークをつくろうというのがもともとのアイデアだった。

このことからは、ミクシィも、初めは招待制だったことが思い出される。招待制にすることによって、「ぜひともその優秀な大学生しかいないネットワークに入りたい!」という気持ちが刺激されるわけだ。

創始者のマーク・ザッカーバーグはハーバード大学内の男子学生による秘密結社的な社交団体の1つ「ファイナル・クラブ」に憧れていたものの入会はかなわず、挫折を味わったのだが、それと排他的なネットワークとして生まれたフェイスブックというネットワークをつくったことには関係性があるのではないかという説もある。

■最初は「意識高い系」に支持されていた

ソーシャルメディアを研究するダナ・ボイドが指摘するところでは、フェイスブックが始まった当初は、主なユーザーはいわゆる意識高い系だったという。狙いとユーザー層はマッチしていたわけだ。逆に、そうでない人々――つまり、スクールカーストが高くなく、社交というより自分の好きなものを追求するのが好きなオタク/ナード気質の若者たちは、Myspaceを使っていたのだ。

フェイスブックは「フェイスマッシュ」という、ハーバード大学の女子学生の肖像写真を収集し、容姿を格付けするというサービスが出自だった。男性からしか見られないという非対称性を伴って、もちろん大問題になり、マーク・ザッカーバーグは大学に呼び出しを食らいサービスをクローズすることになった。

フェイスブックを使う理由は、実名性という最大の機能的特性ゆえの種々のメリットと社会的な価値にあるだろう。創業者のザッカーバーグも「大学の社交(ソーシャル)を全部ここに移すんだ」と述べている。匿名性ゆえの「荒れた」コミュニケーションにはなりにくい、大人な、穏やかな、そんな場になるということだ。

企業もそのほうがマーケティング上有益なので、社会的な注目度は高まり、ユーザー側のボリュームも大きくなっていった。

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