「鉄」以外も集まる西武車両基地の名物企画 来場者のお目当ては歴代特急車両だけでない

東洋経済オンライン / 2019年12月1日 7時10分

西武鉄道が横瀬車両基地を一般公開。集まったのは鉄道ファンだけでない(筆者撮影)

秋は車両基地イベントのシーズンである。10月14日の「鉄道の日」であることにちなんだり、天候にも恵まれる時期だからだったりするからだろう。毎週末のように、どこかの鉄道車両基地で一般公開イベントが行われる。

だいたいお決まりのパターンがあって、車体をクレーンで持ち上げるシーンを公開してくれたり、普段は内部に入ることができない車両に特別に入れてくれたり、といったものである。鉄道ファンならずとも、手軽にプチ社会科見学が楽しめる、なかなか興味を引くイベントである。

■異色の車両基地イベント

と、このような車両基地イベントの1つが、11月9日に西武鉄道の横瀬車両基地で行われた。ただし、このイベントはほかの車両基地公開とは少しだけ趣が異なっている。なにしろ、横瀬車両基地は車体をクレーンで持ち上げるような施設があるわけでもなく、秩父の山奥に留置線が何本かあるだけだ。

にもかかわらず、実に多くの人たちでにぎわう車両基地イベント。いったいこのイベントにはどんな特徴があるのか。当日、足を運んでみることにした。

イベント当日は秋晴れに恵まれた。西武秩父駅の1つ手前、横瀬駅が車両基地の最寄り駅。駅を出てすぐ横にある地下道を通り抜ければすぐに車両基地だ。

イベント開始前から、すでに地下道は鉄道ファンたちで大行列。お目当ては西武鉄道の歴代特急列車だ。

西武秩父線が開業した50年前に走り始めた初代5000系レッドアロー、1993年デビューの2代目10000系ニューレッドアロー、そして今年運転を開始したばかりの001系Laview(ラビュー)。

この3車両が並ぶのは初めてのこと。ちょうど西武秩父線が開業50年という節目でもあり、東京都心と秩父を結んで走り続けてきた名車両のそろい踏みに多くの注目が集まった、というわけである。

■古い車両にファン集結

ほかにもこのイベントではかつて私鉄最大級の機関車として一斉を風靡したE851や、西武鉄道が初めて自社製造車両として導入した351系など、数々の古い車両が展示される。いずれも横瀬車両基地で静態保存されているものだ。もちろんこれらもファンのお目当て。カメラを構える人たちで大いににぎわっていた……。

と、これで終わってしまえば単なる“プチ・鉄道博物館”。もちろんこうした名車両たちの展示もメインイベントなのだが、むしろそれ以上に面白そうなイベントも同時に開催されていた。

車両展示ゾーンよりもさらに奥のエリアで催されていた「ちちぶ車両基地酒場 2019 in 横瀬」である。

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