いきなり!ステーキの「お願い」が物議醸した訳 社長直筆文言ににじむ自画自賛と上から目線

東洋経済オンライン / 2019年12月13日 7時40分

一瀬邦夫社長の個性的なキャラクターが今回は裏目に出てしまったかもしれません(撮影:尾形 文繁)

「いきなり!ステーキ」が店頭に掲げた異例の「お願い」が物議を醸しています。

驚きを持って報じられているのは、その貼り紙が同店を運営するペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長の直筆で書かれているうえに、「お客様のご来店が減少しております」「このままではお近くの店を閉めることになります」という穏やかではないフレーズが並んでいること。

「いきなり!ステーキ」は、2013年に1号店を出店以降、急速に店舗数を伸ばし、2018年に全都道府県への出店を達成するなど成長を続けてきました。しかし、同年4月に前年同月比でマイナスに転落。その後、既存店売上高は右肩下がりを続け、今年10月に前年同月比41.4%減に至ったことが報じられるなど、業績の悪化が問題視されていました。

業績悪化の理由には、「急速な店舗数の拡大」「価格の高さと値上げ」「ライバル店の増加」「郊外出店の失敗」「客層が狭く広がらない」「ステーキそのものが飽きられた」などが挙げられていますが、ここではそれらではなく、社長の行った異例の「お願い」がどんな影響を及ぼしているのか、その是非を掘り下げていきます。

■「お願い」なのに自画自賛の本末転倒

「いきなり!ステーキ」の店頭に貼られた文言は下記の通り。

「社長からのお願いでございます 従業員、皆元気良く笑顔でお迎えいたします いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明、大繁盛させて頂きました 今では店舗の急拡大により、いつでも、どこでもいきなりステーキを食べることができるようになりました

しかし、お客様のご来店が減少しております このままではお近くの店を閉めることになります

従業員一同は明るく元気に頑張っております

お店も皆様のご希望にお応えしてほぼ全店を着席できるようにしました メニューも定量化150g、200gからでも注文できオーダーカットも選べます

創業者一瀬邦夫からのお願いです ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております」

最初と最後に書かれた「お願い」「ご来店を心よりお待ちしております」というフレーズを見れば、この貼り紙が来店を促進するためのPRであることは間違いないでしょう。

しかし、それに続くのが「日本初」「格安高級牛肉」「食文化を発明」「大繁盛」と自画自賛のオンパレード。これらが「上から目線」「鼻につく」、さらには「格安でも高級でもない」「本当に大繁盛しているのか?」という批判の声を集めてしまいました。

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