「ロッキー」「ライズ」に見るカーナビ戦略の迷い ダイハツコネクトがDCMを搭載しない理由

東洋経済オンライン / 2019年12月14日 7時50分

トヨタ「ライズ」、ダイハツ「ロッキー」のメディア向け試乗会場の様子(筆者撮影)

「ディスプレイオーディオとダイハツコネクト対応ナビ、あなたにピッタリなのは、どっちぃ~? 迷っちゃう」

ダイハツが11月に発売したコンパクトSUV「ロッキー」のウェブサイトで、「ダイハツコネクト」を説明する動画の最後は、そんなフレーズで締めくくられている。

■ユーザーもメーカーも迷っちゃう

実は、迷っているのはユーザーだけではない。ダイハツもトヨタも、ディスプレイオーディオ戦略について、まだ迷いがあるにように思えるのだ。

ディスプレイオーディオは、2019年9月に日本で発売開始となったトヨタ新型「カローラ」の全グレードで標準装備となった。見た目は、DVDやCDプレーヤーの付かない大型ディスプレイといったところだが、その実態は車載通信機DCM(データ・コミュニケーション・デバイス)を連動させた次世代コネクテッドカーの中核的なデバイスだ。

新型カローラのメディア向け試乗会の席上、ディスプレイオーディオ開発担当者は「一部のモデルやグレードを除き、DCMと共にディスプレイオーディオはトヨタ車の標準装備となる」と明言している。

ところが、カローラ発売開始の2カ月後、11月に発売されたコンパクトSUV「ライズ」では、兄弟車である「ロッキー」と同じくディスプレイオーディオは標準装備ではなく、メーカーオプションでの設定とした。

ライズは、トヨタ車として初めてダイハツの次世代プラットフォーム「DNGA」を採用するなど、ダイハツが主体となって開発が行われた。そのため、ディスプレイオーディオを含めたコネクテッドサービスについても、ダイハツの影響力が強いモデルだといえる。

11月中旬に千葉県内で実施されたロッキー&ライズのメディア向け試乗会で、ダイハツ関係者は「(ロッキーとライズの)販売台数のうち、1~3割がディスプレイオーディオを装着すると見込む」と、かなり幅を見た予測を示した。その背景には、さまざまな要因が見え隠れする。

今回のロッキー&ライズメディア試乗会では、試乗前の商品プレゼンでロッキーから新規採用となるダイハツコネクトについての説明があった。

ところが、ダイハツコネクトとトヨタの「Tコネクト」、またそれらとディスプレイオーディオとの関係性について、この分野を定常的に取材している筆者でも、プレゼンの後に担当者に詳しい話を聞いたうえでないと理解できない内容だった。

■ダイハツコネクトはDCM未搭載

こうした状況は、われわれメディア関係者だけではなく、ディーラー関係者も同じだ。開発担当者が全国のディーラー本部をすべて巡り、丁寧な説明を心がけたという。

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