新線開業や災害…2019年の鉄道ニュース10選 平成最後・令和最初の年は何があった?

東洋経済オンライン / 2019年12月31日 8時0分

台風19号による大雨で水に漬かった新幹線の車両=10月13日、長野市赤沼(写真:共同通信)

平成最後の年、そして新元号「令和」最初の年となった2019年。今年の鉄道界は「相鉄・JR直通線」開業などの明るい話題がある一方で、事故や10月の台風19号による被害などのニュースも目立った。2019年も今日で終わり。数々の出来事から10点を選び、この1年を振り返る。

■自然災害の影響深刻

1) 台風19号、各地の鉄道に深い爪痕

10月12日から13日にかけて東日本を直撃し、各地に大きな被害をもたらした台風19号。鉄道も各地で被災し、とくに長野新幹線車両センター(長野市)の浸水で水没した北陸新幹線車両の姿は全国に衝撃を与えた。

北陸新幹線は全車両の3分の1にあたる10編成120両が同センターで浸水。被災したJR東日本のE7系8編成、JR西日本のW7系2編成は廃車が決まった。車両不足によるダイヤへの影響は続いており、この年末年始の運転本数は前年比で約1割減っている。全面的な復旧は2020年春のダイヤ改正時となる。

在来線や私鉄各線も大きな被害を受け、現在も複数の路線で不通が続く。JR東日本は、吾妻線の長野原草津口―大前間(群馬県)、水郡線の西金―常陸大子間(茨城県)で、現在も運転を見合わせている。吾妻線は2020年2月末に再開の予定だが、水郡線の不通区間は橋が流されており、復旧には相当の時間がかかる見込みだ。

今年3月に東日本大震災以来不通となっていたJR山田線の釜石―宮古間を引き継ぎ、従来の路線と合わせて「リアス線」として全線開業したばかりの三陸鉄道(岩手県)も各所で被災。現在も一部区間が運休しており、2020年3月中の全線再開を目指して復旧作業が続く。東北地方ではこのほか、宮城県と福島県にまたがって走る第三セクターの阿武隈急行も県境の丸森―富野間が不通のままだ。

線路への土砂流入や橋の流出など甚大な被害を受けた箱根登山鉄道(神奈川県)は、箱根湯本―強羅間の再開が2020年秋ごろとなる見込み。千曲川の堤防決壊で橋が崩落した上田電鉄(長野県)は、2021年春ごろの全線再開を目指している。このほか、10月25日の記録的豪雨による被害で小湊鉄道(千葉県)も一部区間不通が続いている。

■悲願の都心直通が始まる

2) 相鉄・JR直通線開業

首都圏の大手私鉄の中で唯一、東京都心に乗り入れていなかった相模鉄道(相鉄)。11月30日、相鉄本線の西谷とJR線を結ぶ「相鉄・JR直通線」が開業、JRとの相互直通運転によってついに悲願の都心乗り入れを果たした。

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