「ウイスキー派」に教えたい英語での注文のコツ 英語で頼もう!「水割り」「ハイボール」

東洋経済オンライン / 2020年1月13日 10時0分

さまざまな飲み方が楽しめるウイスキー。海外のバーでも自分の好きな飲み方で注文できるよう、基本的な表現をお伝えします(写真:horiphoto/PIXTA)

最近は糖質制限ブームもあって、飲み会でハイボールを注文する方も増えましたよね。筆者はそのためではないのですが、もともとお酒といえばウイスキー派。ウイスキー仲間が増えたようで嬉しく感じます。

今回は、そんなウイスキーについての英語にまつわるお話です。さまざまな飲み方が楽しめるウイスキー、海外のバーでも自分の好きな飲み方で注文できるように、基本的な表現を覚えてみてはいかがでしょうか。So, what can I get you? (ご注文、何にしますか)

■ウイスキー飲み方いろいろ

筆者は食事中にウイスキーを飲むときは、ハイボール。じっくりウイスキーを堪能するときには、基本的にはストレート。そして、バーボン(アメリカンウイスキー)だけはロックで飲むのが好きです。

あまりウイスキーになじみがないという方でも、ハイボールや水割りなどは意外に身近に感じられるのではないでしょうか。飲み方のバリエーション豊かなウイスキーですが、英語でこれらを注文するときにはどのように言えばよいのか、一緒に見ていきましょう。

ストレート neat
ロック   on the rocks
ハイボール (whisky) and soda
水割り   (whisky) and water

まずは、この4つを覚えておくと便利でしょう。「ストレート」は英語でもstraightと言うことができます。straightとneatは同じ意味なのですが、似たような名前のstraight upという飲み方があり、ネイティブでも混同することがあるようなので、「ストレート」を頼みたいときにはneatを使うと確実です。

ちなみに、発音は一緒ですが、neet(ニート)とは別の単語です。neetはnot in education, employment, or training(学生でもなく、就労者でもなく、職業訓練中でもない)の頭文字から来ています。

「ロック」はon the rocksとrockを複数形にしてください。カタカナで「オン・ザ・ロック」と言うこともあるので、間違えてしまいそうですが、気をつけましょう。「ハイボール」は英語でもhigh ballという単語があるのですが、日本のように「ウイスキーを炭酸で割ったもの」だけを指すわけではないので、注文のときにはwhisky and sodaと言いましょう。

お好みの銘柄でハイボールにしてほしいときは、Bowmore and soda(ボウモアのハイボール)のように、ウイスキーの名前を言ってください。銘柄を指定せずにwhisky and sodaと注文するとwell drinkと呼ばれる店でいちばん安いウイスキーでハイボールが作られてしまいますので注意が必要です。

「水割り」はハイボールと同じ要領で、whisky and waterと言えば通じます。Yamazaki and water(山崎の水割り)のようにこちらも銘柄を指定したいときはウイスキーの名前を言いましょう。

■チェイサーはなんと言う?

ウイスキーをストレートやロックで飲むときには、チェイサーも一緒に頼んだほうが安全ですよね。そのときにはbackという単語を使います。

チェイサー(水) a water back
チェイサー(ビール) a beer back
チェイサー(コーラ) a cola back
チェイサー(炭酸水) a soda back

日本で「チェイサー」と言うと自動的に水のイメージですが、アメリカでは、水だけでなく、ソフトドリンクや弱めのお酒の場合もあります。

筆者はいつもwater backですが、のんべえ仲間にはbeer backでウイスキーを飲むつわものもいます。コーラをチェイサーにしたいときは、cola backと言えば大丈夫です。コーラの銘柄も指定したければCoke backやPepsi backと言うこともできます。でも、「コークはないから、ペプシでいい?」とか言われちゃうかもしれませんけど。

backを使う代わりにon the sideと言うこともできます。water on the sideやsoda on the sideのように言うと、チェイサーとして持ってきてくれます。どちらを使うのかは地域差もあるようですね。地域差と言えば、soda backを注文すると、炭酸水ではなくて、soda pop(コーラとかジンジャーエールなどの炭酸飲料)が出てきてしまうところもあるかもしれません。筆者はwater backしか頼まないので、その実体験はないのですが……。

これらを組み合わせて、注文するときのラインをいくつか例で見てみましょう。

I’ll have a Macallan 18 years neat, with a water back. (マッカラン18年をストレートで、水(チェイサー)と一緒にください)
I’d like a Maker’s 46 on the rocks and a soda back. (メーカーズ・マーク46のロックと炭酸水(チェイサー)をいただけますか
Hibiki Japanese Harmony and soda, please. (響ジャパニーズハーモニーをハイボールで)
Bushmills 16 years neat, and water on the side, please. (ブッシュミルズ16年のストレートと、水(チェイサー)をください)

I’ll haveやI’d like、I wantなど、「~をください」という表現はどんな言い方でも構いません。いちばんシンプルなのは、-----, please.でしょう。バーやカジュアルなレストランなら、そんなに気取らなくてもいいので、pleaseだけ言えれば十分です。高級レストランなどであれば、I’d like~とちょっとかしこまってもいいかもしれませんね。

■「はい、チーズ!」ではなくて

何の銘柄があるのかわからないときや、どれを頼めばよいかわからないときには、店員に質問しましょう。

Which single malts do you have? (シングルモルトは何がありますか)
Do you have any recommendation for a nice Scotch? (おすすめのいいスコッチは何かありますか)
Do you have any Japanese whiskies? (ジャパニーズウイスキーはありますか)

シングルモルトにブレンディッド、生産国のくくりに、スコッチならアイラやスペイサイドなどの地域のくくり、さらに年数やら特別な樽で寝かせたものなど、ウイスキーにはいろいろな種類があります。

ウイスキーを飲み始めたばかりのころには、What do you have? (何があるんですか)と聞いても、そもそもあまりウイスキーの名前を知らなかったので、結局Er… the first one. (えーと……いちばん初めのやつで)みたいなことも筆者はよくありました。

そういえば、イギリス留学中にブラジルやコロンビア、チリなどの中南米の留学生と一緒に遊ぶことがよくあったのですが、彼らは写真を撮るときにWhisky! と声をかけるんですよね。Say cheese! (はい、チーズ!)と同じで、「イー」という母音で、笑顔にさせる効果なのでしょう。どうもラテンアメリカの一部の国での習慣のようです。どの国の生徒が使っていたのかまでは、もう記憶が定かではありませんが。

皆さんもこれからは「チーズ」の代わりに「ウイスキー」と言ってみてはどうでしょう。個人的には、口で言うだけでなく、タピオカドリンクのようにウイスキーを「片手ドリンク」しながら撮影できたらもっといいのですけれど(もはやただの酔っ払い写真)……。でも、それなら筆者は満面の笑み間違いなしです。

最後に、ウイスキーの語源についてもふれておきたいと思います。

もともとは、ケルト民族の言葉Gaelic(ゲール語)の uisge beatha(スコットランド)やuisce beatha(アイルランド)が語源のようです。「ウィシュケ・ベハ」というような発音だったようで、16世紀くらいにはusquebaughという英語の単語になり、whiskybaeという英語ふうのつづりを経て、現在のwhiskyという単語に短縮されたのだそう。

uisge/uisceは「水」、beathaは「命」という意味なので、ウイスキーの語源は「water of life(命の水)」とのことです。でも、whiskyに短縮されてしまったので、単に「水」って言っていることになります。「どうりでガブガブ飲んでしまうわけだ!」という言い訳に使うことにしましょう。

この「命の水」はラテン語で蒸留酒を指していたaqua vitae(命の水)をゲール語に翻訳したものだと言われていますから、蒸留酒の作り方と一緒に、「命の水」という呼び方も輸入されたのでしょう。このラテン語aqua vitaeからは、フランス語で「ブランデー」を意味するeau-de-vie(直訳すると「命の水」)や、ロシア語で「ウォッカ」を意味するvodka(直訳すると、voda〔水〕に「小さい」という意味を加えた「小さい水」)などもできたそうです。

なんと、言語的には、ウイスキーもブランデーもウォッカも、みんな親戚みたいなものだったんですね。

■whisky それとも whiskey?

ウイスキー好きの方なら、すでにご存じかもしれませんが、英語にはウイスキーのつづりが2つあります。ぜひ、ウイスキーのラベルを見てみてください。

筆者の手元にあるウイスキーでちょっと見てみますと、スコッチウイスキーの1つ「Talisker(タリスカー)」にはSingle Malt Scotch Whiskyと書かれています。一方、アイリッシュウイスキーの1つ「Connemara(カネマラ)」にはPeated Single Malt Irish Whiskeyと書かれています。実はこれ、どこの国のウイスキーなのかによって使い分けられるのです。

世界的なウイスキー生産国として、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本の5カ国が有名ですが、これらの国で作られるウイスキーは「世界の5大ウイスキー」と呼ばれています。そのうちの2つ、スコットランドで作られるスコッチウイスキーはwhiskyというつづり、アイルランドで作られるアイリッシュウイスキーはwhiskeyというつづりだというのは上記に書いたとおりです。では、ジャパニーズ、アメリカン、カナディアンはどうなのでしょう?

実は、アメリカンはwhiskey、そしてカナディアンとジャパニーズはwhiskyというつづりを使用しています。皆さんもウイスキーがお手元にあれば、ぜひ確認してみてください。ただし、アメリカンの中にはMaker’s MarkやGeorge Dickel、Old Foresterなどのように例外的にwhiskyというつづりを使っているものがあります。

飲み方から語源まで、味わい深いウイスキーの世界。新年会で披露するうんちくとしてでも、お役に立てばうれしいです。

箱田 勝良:英会話イーオン TOEIC満点教師

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