「ルーミー/タンク」発売3年超でも好調な理由 両車合算で新型カローラやプリウス超える

東洋経済オンライン / 2020年1月15日 7時30分

トヨタのラインナップの中で販売が堅調に推移する「ルーミー」(左)と「タンク」(写真:トヨタ自動車)

トヨタのルーミー/タンクは、2016年11月に、ダイハツ・トールの兄弟車として誕生した。

ダイハツは、子育て家族のための軽自動車として2003年にタントを登場させ、スーパーハイトワゴン(トールワゴンとも呼ばれる)を大ヒットさせた。それが今日のホンダN‐BOXの快進撃にもつながっている。そしてN‐BOXはもちろんのこと、タント人気も健在で、そこにスズキ・スペーシアも加わり三つどもえの戦いになっている。

■ルーミーとタンクの合計では月販1位

ルーミー/タンクは、トールとともに、タントで得たスーパーハイトワゴン人気を登録車の小型車でも実現した車種とみることができる。販売の動向をみると、一般社団法人日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別ランキングにおいて、10位前後(悪いときでも15位以内)の成績を続けている。

しかも、ルーミーとタンクがほぼ同じ内容のクルマであると考えるなら、ルーミーとタンクの販売台数を合計すると1位の台数を軽く超え、現在1位の新型カローラはもちろん、年間を通じて月販台数1位に名を連ねてきたプリウス、シエンタ、日産ノートなどを上回る販売台数を毎月達成しているのである。

単独の車名で1位にならないため目立たないが、実質的な販売台数では、ブランド通称名別1位の車種より確実に売れているクルマとなる。その理由を探ってみよう。

軽自動車のタントと、小型車トールの車体の全長と全幅の寸法を比率で見てみると、ほぼ同率であり、タントの体格をそのまま登録車にあてはめたのがトールであることがわかる。室内寸法は、全長が両車で同じであり、室内幅は、軽自動車規格という枠組みの制約がない分トールが10cmほどまさる。逆に言えば、タントは室内の長さにおいて軽自動車であるにもかかわらず登録車のトールと同じ空間を獲得していることに改めて驚かされる。

また室内の天井高さにおいて、実はタントのほうが1.5cm高い。タントは、まさに軽自動車規格を最大限に生かし、車体寸法を使い切ったスーパーハイトワゴンなのである。

一方で、タントは車体の全高が1.755mある。そこがスーパーハイトワゴンとしての売りではあるのだが、逆に屋根が高すぎて車両全体の重心が高くなる。そのため、運転しているとカーブや路地を曲がる際に走行がふらつくことがある。クルマの出来がよくないというより、あまりに背が高すぎるのが原因だろう。

これに対し、軽自動車規格という制約のないトールは、横幅にゆとりを持てるので車体全高がタントより2cm低くても室内は広く感じられ、車両としての重心は当然下がることになる。

■日本の道路で扱いやすい安心感のあるクルマ

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