まだ多い「就活生をだまして入社させる」手口 「入社さえさせれば」と考える企業はまだ多い

東洋経済オンライン / 2020年1月21日 7時40分

内実はブラック企業でも、「見せ方」で就活生に上手にアピールする企業が少なくない (写真:U-taka/PIXTA)

これから、冬のインターンシップや合同説明会、採用セミナーの開催が本格化する時期だと思います。そうした場所では、多くの企業が力を入れたプレゼンを展開すると思いますが、その内容や印象を鵜呑みにすると、早期離職につながるような「ミスマッチ就職」の大きな要因となります。

企業は学生に少しでも興味を持ってもらおうと、とにかく学生受けがよさそうなことをプレゼンの中に盛り込みます。その裏にある学生受けの悪い事実は伏せたまま選考を進める企業も少なくありません。

しかし、学生がその都合の悪い事実を知ろうと思っても、知るすべがなかなか無いのが現実です。実際は入社してみないとわからないことばかり。とはいえ、ただ諦めて何もしないよりは、少しでも企業にだまされないように注意したほうが、ミスマッチのリスクを減らすことができます。

■魅力の仕事ばかり伝えて「不都合な真実」を隠す

まず、企業はどんな手法で学生をだましているのでしょうか。

よくあるのは、学生にとって魅力のある仕事ばかりを説明することです。入社してからは、現場の泥くさい仕事ばかりが中心なのに、説明する仕事内容は華やかに見える本社・本部での企画仕事やマーケティング、商品開発、販売促進、宣伝広報などというケースが少なくありません。学生が憧れやすい仕事だけ説明をし、将来的にそこで活躍できる可能性があることを意図的に見せます。

でも実際は、将来その仕事につける可能性は非常に少ないという事実はひた隠しにします。どれくらいの可能性があるかを聞いたとしても、「それは本人の努力や適正次第なので、なんとも言えません」と、やんわりはぐらかしたりします。

入社前と入社後のギャップによる離職を気にして、仕事のリアルを伝える企業が増えていますが、同時に「入社させてしまえばなんとかなる」と考える企業がまだまだ多く存在するのも事実です。表面的にカッコよさそうな仕事、華やかそうに見える仕事の情報だけで判断せず、リアルな仕事内容を見ることができれば、ミスマッチのリスクを減らすことができるでしょう。

入社後すぐにやることになりそうな仕事が具体的に何なのか、自ら聞いたり調べたりすれば、ある程度は見えてきます。また、入社から1~3年程度の具体的初期育成プランを聞くことで、どんな経験を初期に積んでいくのかを知ることができます。

入社初期の頃は、実際に入社してからすぐに行う仕事と、入社前にイメージしていた仕事とのギャップが大きくなりがちです。しかもその頃は、仕事へのストレス耐性も低いことが多く、ギャップに耐え切れず、早期離職や精神的に病んでしまう可能性もあります。

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