「iDeCo」をほったらかす人は老後に後悔する まずは自分の会社の仕組みを必ず聞くべきだ

東洋経済オンライン / 2020年3月8日 7時40分

「節税投資の王様」とも呼ばれる「iDeCo」。法改正で「お得な仕組み」が追加されそうだ(写真:kokurotatsu/PIXTA)

人というものは、「他人からもらったもの」にはあまり価値を見いだせない生き物のようです。とくに、勤めている会社から受ける恩恵は、当たり前のことと思ってしまうのか、まったく関心がないという人も少なくありません。

筆者は、ファイナンシャルプランナーとして個人の資産形成アドバイスを行う立場ではありますが、税制優遇のある個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)に興味があると言いながら、自分の会社に企業型確定拠出年金(DC)の制度があることを知らない、といった人も多く、恵まれた環境にいるのに、それを生かせないなんて残念だといつも感じています。

■掛け金を出しているのに「ほったらかし」の運用

確定拠出年金制度には、企業が導入するDCと個人が加入するiDeCoの2種類があります。DCとはDefined Contributionの略で、iDeCoにはIndividual-typeのiが前についています。どちらも、掛け金を積み立てるとき、運用するとき、受け取るときに税金が有利になる仕組みですが、掛け金の出し方が異なるため印象がずいぶん違います。

DCの掛け金は原則、会社が拠出します。つまり会社から「もらうお金」です。退職金の前払いや福利厚生の一環などとして導入されています。会社からもらえるお金としては給与もありますが、こちらは社会保険料と税金がかかるので手取りにすると7割程度になります。

しかしDCの掛け金は、社会保険料も税金も引かれないお金ですから、そのまま自分の老後の資産形成に充てられます。ありがたいですよね。でもこの掛け金、税金の手続きを自分でする必要もないですし、実際に自分で手にすることもなく会社が「勝手に」DC口座に入金し、60歳までおろせないお金となってしまうため、ついつい関心が薄れてしまうようです。

iDeCoの場合は、自分の手取り収入の中から掛け金を拠出します。年末調整の際、国が発行する控除証明書を会社に提出して税金の還付を受けます(iDeCoでも給与天引きの場合は、会社が月の給与内で源泉調整をします)。これは毎年の恒例行事ですから、さすがに確定拠出年金って何だっけ?ということにはなりにくいでしょう。

確定拠出年金の掛け金は自分で金融商品を選び運用します。運用益は非課税ですし、受け取り時にも退職所得控除や公的年金控除などの税制優遇が適用されます。残念ながら会社のDC制度に関心がない人の多くは、運用は「ほったらかし」です。DCで運用設定を放置した場合については自動的に元本確保型にお金が貯まるようにしていることも多く、結果的にゼロ金利でお金が寝てしまっている状況です。

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