就活「別名目で呼び選考する」が常態化している 6割の就活生が「だまし面接」を経験している

東洋経済オンライン / 2020年3月12日 7時15分

面談などの名目で呼び出して実際は採用選考をする「だまし面接」はもはや一般的だ(写真:kou/PIXTA)

この数年の新卒採用市場には大きな変化があった。最大の変化はスケジュールだ。就活が3年生夏のサマーインターンシップからスタートするようになった。この早期化によって企業の採用活動と学生の就活に変調が起きている。

■「面接」と言わずに学生を呼び出す

新卒採用の正式なスケジュールは「3・6・10」。3月=採用広報開始、6月=採用選考開始、10月=正式内定式という流れだ。しかし、この数年の採用活動を見ていると、3・6・10は有名無実化し、実質的な選考が夏のインターンシップ直後から行われている。

こういう採用プロセスの変化によって登場したのが、「だまし面接」だ。学生との接触は3年生の夏から始まるが、大企業では翌年3月までは堂々と「面接」と言えないので、違う言葉で学生を呼び出しているのだ。

その実態を検証してみたい。データは2020年卒業予定の大学生・大学院生を対象に2019年6月に行ったHR総研と「楽天みん就」との共同調査結果である。

今年は新型コロナウイルスの流行があり、3月に予定されていたリクナビ、マイナビなど大型合同説明会が中止になった。しかし、例年どおりに行われていたとしても、新型コロナウイルスとは関係なく、10年前、5年前に比べれば、参加学生数は減っていたはずだ。

大学の学内で開かれる合同説明会にも陰りが見える。大学の就職支援イベントで最大のものは3月頭の学内合同企業説明会だ。しかし、近年は学生が集まらないので、規模を縮小する大学もある。中には、3月の学内合同企業説明会を廃止した大学もある。

これまでの合説は見合いの場だった。企業からすれば広報・宣伝、学生からすれば業界研究・企業の絞り込み。ここから本格的な就活を始める学生も多かった。

しかし現在では、「採用広報解禁」の3月1日は、面接が合法化される時期のように受け止められている。そして「採用選考開始」の6月1日は、内定を学生に伝えるというセレモニーを行う日になっている。つまり、3月、6月の取り決めは形骸化し、選考は大幅に早期化している。

■面接は「トーナメント戦」だ

就活にはさまざまなステップがあるが、企業と接点を持つのは、説明会参加、エントリーシート(ES)提出、そして面接だ。最も重要なのは、言うまでもなく面接だ。面接による審査によって採否が決まるからだ。

面接にもパターンがある。面接官と学生が1対1のこともあるし、複数の面接官が1人の学生に質問することもある。複数の学生を集めるグループ形式も多い。

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