イベント自粛が大打撃!「観光業」の視界不良 京都観光はガラガラ、テーマパークも休園

東洋経済オンライン / 2020年3月14日 7時25分

外国人観光客で大賑わいだった京都市内も、新型コロナウイルスの影響でガラガラになった(記者撮影)

「もう全然ガラガラ。これまでは平日・休日問わずぎゅうぎゅう詰めだった千本鳥居が、土曜日なのにスイスイ通れちゃう。ここ何年か経験していない人の少なさだ」

京都の観光名所である伏見稲荷大社のそばで土産屋を営む女性は、肩を落としながら語った。

■京都・嵐山は「スイてます」キャンペーン

新型コロナウイルスが観光業に打撃を与えている。京都市観光協会が春節期間(1月24日~30日)における市内16ホテルの利用状況を調べたところ、中国人宿泊客数は前年の同じ時期と比べて約30%減少し、客室稼働率も約10%下落した。百貨店における春節期間中の免税売り上げも13.5%減少していた。

京都の嵐山商店街は「スイてます嵐山」と題し、閑散としているいまが地域を訪れるチャンスだと訴えるプロモーションを展開。嵐山商店街の石川恵介副会長は「地域から不謹慎という声もあがったが、嘆いてるだけではダメ」と割り切るが、こうした施策がどこまで需要回復につながるか未知数だ。

東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などのテーマパークは長いところで4月上旬までの休園を発表。USJ近隣の大型ホテルの従業員は「約600ある客室のうち、平日・休日を問わず100室しか埋まらない。早く日常に戻って欲しい」と嘆く。

全国旅行業協会が加盟する5600の中小業者を対象に調査したところ、日本人の国内旅行キャンセル・延期件数は2月20日から28日までの9日間累計で35万6000人にのぼった。

貸し切りバスのキャンセルも急増している。日本バス協会が79事業者に対して実施した調査によれば、2月に前年同月比14%減だった運送収入は、3月は同51%減に落ち込む見通しだ。

倒産する事業者も出てきた。神戸市のクルーズ会社・ルミナスクルーズは3月2日、新型コロナウイルスの余波とみられる多数のキャンセルが発生した影響で民事再生手続の開始を申し立てた。

帝国データバンクや東京商工リサーチによると、京都で着物レンタル事業を営んでいた京洛和蒼が新型コロナウイルスの感染拡大による外国人観光客の急減により、2月に事業停止に追い込まれた。

■中国の団体旅行禁止で観光客が急減

愛知県蒲郡市の旅館・冨士見荘は2月、注力してきた訪日外国人のツアーが新型コロナウイルスの影響で相次ぎキャンセルとなり経営破綻。北海道で観光バスを運行する味十商事も2月29日に営業を休止し、従業員約10人を解雇した。

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