子どもにどんどん読書をさせるべき意外な理由 読書が子どもにもたらす最大の意義とは?

東洋経済オンライン / 2020年3月17日 7時40分

読書が子どもにもたらす最大の意義とは?(写真:miya227/PIXTA)

子どもの教育に読書が大切であることは多くの人が理解していると思います。一方で「読書がなぜ重要なのかと子どもに聞かれると、うまく答えられない」「子どもに読書をさせているけれど、学力アップに結びついていない」という方も多いのではないでしょうか。

定員180名の灘中学校に、男子塾生300余名中56名が合格という実績を誇る、難関中学受験専門塾・希学園の学園長である黒田耕平氏は、著書『未来につなぐ中学受験』で、読書は子どもの成長に必要不可欠なものだと説きます。ここでは、子どもにとっての読書の意義と、読書を「学力」につなげるための秘訣を黒田氏に解説してもらいました。

■すべての学びの原点には「言葉」がある

人間はすべての学びを、言葉を通じて行っています。子どもは言葉をまず「音」を通して知ります。大人の言葉を聞くことで、少しずつ聞いた言葉の意味がわかるようになり、やがて自分が伝えたいことを言葉にして、他人に伝えられるようになります。

そして次に「音」を、紙に書いた「文字」に置き換えて「読む」ことができるようになります。

「言葉の学び」の原点にあるのは親子の会話です。大人が子どもと話す際、子どもの語彙を増やすという意味でも大人が多彩な言葉を用いることが大切です。

しかし、会話だけでは使われる語彙に限界がありますから、より多くの知識を身に付け、より深く考えられる子どもになるためにも「本を読む=読書」が必要になります。「読書」を通じて語彙や表現を学ぶことは、子どもを大きく成長させてくれます。

おそらく多くの保護者の方が、読書の重要性を認識されていると思います。ただ、「なぜ読書が重要なのか?」について深く考えたことのある方は、私が塾生の保護者の方々と日々触れ合う中でも、そう多くないように感じています。

読書には先に述べたとおり、多くの語彙や表現を学ぶことができるという利点もありますが、もう1つ重要なのが読書を通して「疑似体験ができる」という点です。

子どもは生きてきた年数そのものが短いため、実体験を通じて知った事柄も多くありません。もちろん保護者の方が子どもをいろいろな場所に連れて行き、さまざまな実体験を増やす努力をしてもらうことが重要になるのですが、やはり限界があります。

例えば世界各地のことや過去の時代の話、さまざまな人間模様を垣間見るような体験を多く積ませることは、非常に困難です。しかし、そうした事柄も、読書なら実体験に近い「疑似体験」ができます。これこそが、子どもの成長に対して、読書がもたらす最大の意義だと私は考えています。

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