「ベトナムの高速道路」は日本と何が違うのか バイク王国における高速道路のあり方とは

東洋経済オンライン / 2020年3月18日 8時20分

ベトナム・ハイフォンの料金所の様子(筆者撮影)

2月中旬、世界中が新型コロナウイルスで揺れる中、観光地の事情を調査するためにベトナムを訪れた。ベトナムは2月18日の訪問時点でウイルスの感染者は16人でうち15人はすでに退院しており、残りの1人も25日に退院したという状況で、日々感染者が増加している日本と比較しても平穏といってもいい状態だった。

しかし、ベトナムで企業も学校も1週間ほどの休暇となるテト(旧正月)が明けた後も、ほとんどの学校が2月いっぱい臨時休校となっていて、私が訪れたハノイ工科大学にも学生の姿はほとんどなかった。27日夕方に唐突に政府から発表された日本の全国的な一斉休校の要請に比べて、はるかに早めに手が打たれていたことに感心しながら、今回の訪問でベトナムの北中部の高速道路を走ったので、その様子を伝えたい。

■急速に進む高速道路の整備

ベトナムというと、ハノイやホーチミンなどの大都市で、群れをなしてバイクが疾走する映像がお馴染みであることからもわかるように、自動車の個人所有率はまだまだ低く2017年で2%に届かない状況である。

公共交通機関以外の市民の足は、今もバイクが中心だ。しかし、経済成長とともに自動車の普及も急速に進んでおり、2019年にはベトナムでビンファストというメーカーによる国産車の生産が始まっている。

高速道路も首都ハノイと南部の中心都市ホーチミンの周辺を中心に建設が進んでおり、今回の訪問では、ハノイからベトナム一の港湾都市ハイフォン、そしてその先の観光地ハロン湾までと、ハノイから南に向かう国道1号線に沿うように建設が進んでいる南北高速道路の一部を走行した。

ベトナムの高速道路には、「CT.01」から順に番号が振られており(CTはベトナム語で高速道路を意味する「Đường cao tốc」の略)、ハノイとホーチミンの二大都市を結ぶ大動脈が「CT.01」(区間としては、ハノイ―ホーチミン―カントー間のおよそ2000km)、ハノイ―ハイフォン高速道路が「CT.04」となっている。

最初に走ったのは、ハノイからの日帰りの観光ツアーで最も人気のある世界遺産ハロン湾までの行程である。ハロン湾へは2003年にも訪問したことがあるが、その折には高速道路はなかったので、一般道を使って片道4時間と結構遠かったが、2015年にハノイ―ハイフォン間、2018年にハイフォン―ハロン間が開通し、所要時間が以前の半分の2時間あまりに短縮された。

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