「自分は不幸」と思う日本人がやたら多い不思議 1人あたりGDPが国際的に高くても幸福感は低位

東洋経済オンライン / 2020年6月9日 13時30分

収入が少なくても幸せになる方法はあります(写真:kitzcorner/iStock)

「もう少し年収が増えたら幸せになれるのに」「もっと給料が高くなったらいいな」

このように思ったことはありませんか? おそらく、多くの人が、「ある」と答えるのではないかと思います。

人々がどうしたら幸せになれるのか。「年収1億円で劣等感ある人が不思議じゃない訳」(2020年5月30日配信)、「年収がいくら増えても『幸せ』には直結しない訳」(6月2日配信)に続いて、科学的データや統計データを用いて論じた『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?』から一部を抜粋し、お金と幸せの関係性について明らかにします。

■日本人が「もっとお金が欲しい」と思いやすい理由

上の図は、2012年に21カ国で行われた調査をグラフにしたものです。「もっと多くの財産があれば幸せなのに」と思う人(非常にそう思う、ややそう思う、と回答した人の合計)が、日本人では65パーセントにも達しています。なんと3人に2人です。1位のロシア、2位の中国は新興国ですから、「もっとお金が欲しい」と思うのも理解できます。

しかし、日本は経済成長が停滞しているとはいえ、今でも世界有数の先進国です。にもかかわらず、ロシア、中国と肩を並べる結果が出ています。

(外部配信先では図を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

物質的な面でも、インフラの面でも、恵まれた暮らしを享受しています。なのに、なぜ日本人は「もっと多くの財産があれば幸せなのに」と思ってしまうのでしょうか。

理由の1つとして、日本人の生まれ持った遺伝子が関係していると考えられます。

別名「幸せホルモン」と呼ばれる、セロトニンという神経伝達物質をご存じでしょうか。このセロトニンが脳内から減ると、人は不安を感じたり、気分が落ち込んだりしやすいと考えられています。

セロトニンの分泌量を左右するのが、「セロトニントランスポーター遺伝子」です。この遺伝子にはセロトニンの分泌量の少ない「S型」と、分泌量の多い「L型」の2種類があり、その組み合わせによって、「SS型」「SL型」「LL型」の3つに分かれます。

■不安を感じやすいかどうかは生まれつき

SS型の遺伝子を持っている人は不安を感じやすい人、LL型の遺伝子を持っている人は楽観的な人、SL型はその中間ということになります。不安を感じやすいかどうかは、ある程度、生まれつき決まっているのです。

調査によれば、日本人の遺伝子はSS型が65%を占めています。SL型は32%、LL型はたった3.2%にすぎません。一方、アメリカ人は、SS型が19%。SL型が49%、LL型が32%という結果が出ています。

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