渡部建「好感度ブランド大崩壊」の皮肉な裏事情 人気TV番組に起用される理由が逆に致命傷に

東洋経済オンライン / 2020年6月12日 15時10分

「好感度が悪くない・女性に嫌われない」強みがアダとなってしまった(写真:Pasya/アフロ)

アンジャッシュの渡部建さんが不倫問題によって、すべてのレギュラー番組を降板することになった。

『文春オンライン』が報じたスクープ記事によると、本人も不倫の事実を認めているという。そして詳報を伝えた『週刊文春』で報じられているように、相手が複数であるだけでなく、問題のある場所での不倫行為があったなどといった話が事実であれば、彼のタレント生命には「赤信号」が灯る。

■日テレ「ヒルナンデス!」レギュラー起用の裏側

そんな彼がレギュラーを務めていた番組のひとつが日本テレビの「ヒルナンデス!」であり、当番組に彼を起用したのは、実は私である。

私は日本テレビ時代に「ヒルナンデス!」の総合演出を務めていた。当時を振り返ろう。

2011年3月に放送開始となったその半年以上前から、番組全体のイメージを構築して、どのようなタレントに出演してもらうかなどについて、基本的なプランを作っていた。

その中でメインMCである南原清隆さんを支える「曜日担当MC」として、私が白羽の矢を立てたのが渡部建さんだったのだ。

「ヒルナンデス!」はフジテレビの「笑っていいとも!」に打ち勝つことを目標としていた。そのためには、みのもんたさんの「おもいッきりテレビ」から続いていた70代以上の高齢女性がメインターゲットだった日本テレビのお昼の視聴習慣を、F1F2と呼ばれる20代から40代の若い女性、主に主婦層に切り替える必要があった。

スポンサーは高齢者よりも40代以下が視聴する番組に、より多くの広告費を投下する。つまりCMが「高く売れる」のだ。

1980年代からお昼の番組におけるF1F2の視聴率は、「笑っていいとも!」の独壇場だった。お昼にテレビをつけているF1F2の大多数が「いいとも!」を見ていた。

残りの50代以上の女性と、リタイア後の男性がNHKや「おもいッきり」を見ていた。

「ヒルナンデス!」が「いいとも!」に勝つためには、このF1F2をフジテレビから奪ってこなくてはならなかった。

そこで私は20~40代の女性が好むグルメ・ファッションを軸にした内容で勝負することにした。当時すでにTBSが土曜日に「王様のブランチ」という情報番組を放送して人気だったが、この「ブランチ」を「毎日やる」ということが「ヒルナンデス!」の当初の狙いだった。

そして出演者をキャスティングするにあたっても「女性ウケ」を最優先にした。

いわゆる「お笑いマニア」が絶賛するような尖った笑いの芸人よりも、ルックスが良く清潔感があって女性視聴者から「嫌われない人」であることを起用のポイントにした。

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