コロナで「留年危機」15歳姉妹の余りに辛い事態 留学延期で、概算450万の出費増も発生

東洋経済オンライン / 2020年6月13日 7時30分

世界的なコロナウイルス感染拡大で、留学予定の中高生らが窮地に立たされています(写真:Komaer / PIXTA)

高校野球やインターハイの中止など、スポーツを頑張ってきた若者に大きなショックを与えたコロナ。だが、翻弄されたのはそんな生徒ばかりではない。6月5日、外務省は新たに18カ国・地域に対して渡航中止勧告を発表した。留学中だった生徒や、今年から留学へと飛び立つ予定だった人たちにとっては依然として厳しい状況が続いている。

令和4年度に高校生の海外留学を6万人にしようと、国を挙げて若者の海外留学を後押ししてきた日本。文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」などの活動効果もあってか、昨年8月には高校生の留学者数は4万7千人と過去最高を記録した。

だが、そんな「トビタテ!」も今年はコロナウイルスの影響で募集を停止。ほかにもさまざまなルートで海外へと飛び立つ予定だった子どもたちが影響を受けているのだ。中には、留学断念に追い込まれる人もいる。

近畿地方に暮らす山本優香さん(仮名、高1)、友香さん(仮名、高1)の双子と、瑞希ちゃん(仮名、中2)の3姉妹。かれこれ7年がかりで準備をし、今年4月から母方の親戚が住むオーストラリアの学校に入学予定だったが、コロナの影響で入学が延期となった。現地からは未だ入学の時期についての回答は得られていない。

山本家の3姉妹に起きている大変な事態について、母親の美由紀さん(仮名)に聞いた。

■慌ただしく始まった日本の高校探し

留学手続きを依頼していた現地エージェントから決定的なメールが届いたのは3月19日。

それを見て、母親の美由紀さんは凍りついた。5月31日まで入国が禁止になったこと、そして、入学を7月にずらすという提案が載っていたからだ。

しかもずらすといっても、7月に入学できる保証はなく、コロナの状況により、さらに延期となる可能性もあるという。

美由紀さんは、3月19日の午後1時、まずは通っていた地元の公立中学に電話を入れ状況を説明、3女はいったんこの中学に残ることを認めてもらった。

問題は、中学校を卒業した上の双子だ。「中卒」のまま、いつになるかもわからない留学再開を待たねばならなくなる。

調べると、地元公立高校の2次募集の締め切りがちょうどこの日の午前中だったことがわかった。そこで美由紀さんは慌てて、管轄の教育委員会に電話。なんとか試験を受けさせてもらえないかと懇願したが、電話に出た担当者は、すでに募集は締め切られているため、試験は受けられないと言うばかりだった。

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