スタバとタリーズ「グッズ戦略」の決定的な違い キャラとのコラボか、独自商品の打ち出しか

東洋経済オンライン / 2020年7月23日 17時30分

スターバックス コーヒー ジャパンの広報担当はこう説明し、続ける。

「2000年代はTシャツや音楽CDも手がけ、ベアリスタも頻繁に発売していました。その前はアメリカ本社開発の直輸入グッズで、やがて日本独自で開発するようになり、現在のようにアイテムを絞り込んだ――という流れになります」(同)

例えば、昨冬から実店舗とオンラインで販売するマグカップの中には、「マグアイコンズグリーン」(355ミリリットル、1500円+税)もある。これは招き猫や富士山、だるまなどのアイコンとサイレンが同居、サイレンもチームの一員のような存在だ。

独自グッズを販売する店もある。2019年2月に開業し、東京の新名所となった「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」(東京都目黒区)で、ここの品ぞろえは独特だ。

「『圧倒的な空間』や『のめりこむようなコーヒー体験』を訴求し、独自のグッズも取りそろえています。例えばビームス創造研究所とコラボしたグッズもあります」(同)

店の来店者には観光客も多く、わざわざ訪れる場所の記念品としての役割も持つ。

■コーヒーカップは「和モダン」が人気

昭和時代の喫茶店には、さまざまな役割があったが、少し特別な場所と位置づける店もあった。例えば首都圏で約90店を展開する「喫茶室ルノアール」は、当時「ロビー風喫茶」を掲げた。ホテルのロビーのような雰囲気の喫茶店、という意味だった。

個人店(個人経営の店)でも、カウンターの後ろに「ロイヤル コペンハーゲン」(デンマーク王室御用達)や「ウエッジウッド」(英国王室御用達)などの高級洋食器のカップをそろえ、マスターがコーヒーを淹れて、これらのカップで提供する店もあった。

いま、そうした上質感を訴求する店は激減した。コーヒーカップも洋食器よりも和食器が人気だ。タリーズもスターバックスも特別仕様で「和モダン」なカップを手がけている。

タリーズは毎年、「笠間マグ」と名づけ、笠間焼(茨城県笠間市)をイヤーカップとして販売する。「作家の手づくりで、温かみがあり、飲むときの豊かさも楽しめます。使い込むうちに雰囲気が変わる経年変化も味わいです」(阿部氏)。

高級洋食器には昔から、毎年デザインが変わる「クリスマスプレート」や「イヤープレート」があるが、その和食器版といえよう。

スターバックスには、「JIMOTO made series」(地元メイドシリーズ)という地域限定品がある。その地方の産業や素材を取り入れ、ごく限られた店舗で販売する商品だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング