半沢、ナギサ、MIU404「TBSドラマ」が圧勝する訳 誰もが平等に幸福になれる世界描き心の支えに

東洋経済オンライン / 2020年8月28日 16時30分

このコロナ禍で放送されるTBSのドラマは3作とも当たっている(東洋経済オンライン編集部撮影)

コロナ禍で混乱を極めたテレビドラマ放送事情。中断、短縮、再放送とさまざまな策が講じられたが、そこからはじまったドラマは、待たされた分、おおむね食いつきがよく、とりわけ、TBSとテレビ朝日が好調である。最新の視聴率の上位はこの2局作品が占めている。

1 半沢直樹(TBS) 24.3%(8月23日放送)
2 私の家政夫ナギサさん(TBS) 16.7%(8月25日放送)
3 未解決の女・警視庁文書捜査官 (テレビ朝日) 12.1%(8月27日放送)
4 刑事七人(テレビ朝日) 12.0%(8月26日放送)
5 警視庁・捜査一課長2020(テレビ朝日) 11.7%(8月27日放送)
6 MIU404 (TBS) 11.5%(8月21日放送)

中でも注目はTBS の『半沢直樹』『私の家政夫ナギサさん』『MIU404』の3作。これらがひじょうに注目され、SNS でも話題。先日、私は住吉美紀さんがパーソナリティーをつとめるラジオ番組「Blue Ocean」(TOKYO FM)でもこの3作を上げて住吉さんと語り合ったのだが、そこでも話したように、今夏のドラマはこの3作を見ておけばハズレはないと太鼓判を押していい。

■TBSドラマ3作に共通する「報われたい」想い

お仕事ものの『半沢直樹』、恋愛ものの『私の家政夫ナギサさん』、警察ものの『MIU 404』とジャンルもテイストも違うが、このTBS の3作には、今、愛されるドラマの共通点がある。

それはすなわち「報われたい」想いである。

続く不景気、抜本的解決の見えない政治問題に、コロナ禍が加わって、ストレスは募るばかり。頑張っているつもりなのになかなか報われない。ついついTwitterで意見を述べて「いいね」をもらってガス抜きにしてみたりして。「いいね」ひとつでも「報われた」気分になることもある、そんな毎日。こんなわれわれのささやかな「報われたい」願望に、TBS のドラマはがっちり応えてくれているのである。しかも、日曜、火曜、金曜という放送曜日が働く者たちのメンタルにも身体にもちょうどいい。

日曜:月曜から仕事という憂鬱な気分に喝『半沢直樹』
火曜:週半ば、水曜のひと頑張りに向けた『私の家政夫ナギサさん』
金曜:週の終わりに浄化される『MIU404』

かいつまむとこんな感じである。1作1作、報われドラマのポイントを細かく見てみよう。

◯日曜日、『半沢直樹』は「倍返し」の力技で報われる

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