独断で選ぶ「座り心地がいい」新幹線ベスト10 乗車時間の大半で接し、旅の印象を左右する

東洋経済オンライン / 2020年9月2日 7時25分

N700S確認試験車の普通車(撮影:尾形文繁)

乗り鉄、撮り鉄、模型鉄……。鉄道趣味にはいろいろなジャンルがあるが、筆者は「座席鉄」。座席は乗車時間の大半で接する設備であり、その快適性は旅の印象を左右するからだ。

公共交通機関の座席は、座る人のサイズに合わせた座席にはできないから、同じ座席でも身長や体型などで印象が異なり、座る人の数だけ評価もあろう。とはいえ同じクラスの設備で「相対的に見て素晴らしい座席」は存在するとも感じる。

そんな折り、東海道新幹線で新型車両N700Sがデビューした。新しい鉄道車両を見ると座席が気になる。さっそく、JR東海の運行情報を調べて乗車してみた。

■よい座席とは何か

N700Sの乗車を契機に、筆者の独断で「現役新幹線座席トップ10」を考えてみた。あくまで独断で、異論も多いと思うが、「よい座席とは何か」考えるきっかけになればと考える。

評価基準は「新幹線全座席を念頭に置いたうえで、価格以上の価値を持つと思えるか」で、座り心地を主、コンセントなどの実用性を従とした。例えばグリーン車より順位が上の普通車があるが、これは総合的に優れるという意味で「グリーン車より快適な普通車」という意味ではない。また座席が置かれた条件は加味した。例えば東海道新幹線なら「定員重視の2+3列座席普通車」は前提で、より快適性を追求できる山陽・九州新幹線の2+2列普通車と同列評価はしていない。ご了承いただきたい。

■10位:E3系700番台「お座敷指定席」

山形新幹線を走る「足湯」で有名な新幹線観光列車「とれいゆつばさ」の12~14号車「お座敷指定席」は非常に個性的だ。新幹線では珍しいボックスシートが、ゆとりのある座席間隔1960mmで並ぶ。ミニ新幹線のために車体サイズは在来線と同じだが、それでも山形新幹線グリーン車以上の1+2列で設置されているのは好評価。座面は畳で、座布団が置かれている(座布団が2019年に「天童将棋駒」の柄に)。

占有面積は最高。だが、座り心地としてはリクライニングしないことや、肘掛けがないこと、また背もたれの腰部が張り出しすぎ、座面が平たいので体が滑りやすいのは残念だ。

■9位:800系1000・2000番台「普通車」

九州新幹線を走る、和風の内装が特徴的な新幹線。ランクインするのは、ヘッドライトが膨らんだ後期型(U007~U009編成)だ。

座席間隔は1040mmの2+2列、座席幅460mm。座席として特筆すべきは、車両ごとに異なる素材が使われたことだ。1・6号車は西陣織(柄違い)、2号車は革、3号車は粗目のモケット、4号車はゴブラン織り、5号車がツイードと素材が異なり、乗車ごとに新しい驚きがある。また中間肘掛け内に木製のインアームテーブルを備える。

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