就活サイト「リクナビ離れ」だけではない異変 マイナビ1強だがスマホ就活進み新興勢力台頭

東洋経済オンライン / 2020年9月10日 8時10分

2019年卒調査の段階では、まだ「ONE CAREER」、「就活会議」、「外資就活ドットコム」の存在感が薄く、設問回答の選択肢になっていなかった。2020年卒調査の段階では存在感が増してきており、選択肢に加えたという事情もあるが、急増ぶりは無視できない。

2021年卒でもこの傾向は続き、新興就活サイトの利用率は軒並み上昇している。とくに「ONE CAREER」の勢いは強く、文系で「リクナビ(13%)」を2ポイント上回り2位(15%)に躍り出た。

■「リクナビ」の衰退が鮮明

「マイナビ」と「リクナビ」の2強にも変化がある。「マイナビ」は、文系では2020年卒(38%)→2021年卒(48%)、理系で2020年卒(29%)→2021年卒(38%)と約10ポイント伸ばしている。

一方の「リクナビ」は、文系では2020年卒(27%)→2021年卒(13%)、理系で2020年卒(38%)→2021年卒(20%)と10数ポイント以上も下げている。就活サイトのトップランナーを走り続けてきた「リクナビ」が凋落し、「マイナビ」の独り勝ち状態になっている。

2022年卒向けのサイトを見ると、インターンシップ特集の掲載社数でも「マイナビ」は増え、「リクナビ」は減っている。

インターンシップ情報が就活サイトに掲載されるのは6月だが、今年6月3日段階で比較すると「マイナビ2022」のインターンシップ情報の掲載社数は5752社。昨年同期は5567社であり、昨年より約200社多くなっている。対する「リクナビ2022」は6000社とマイナビを250社上回っているが、昨年の掲載社数9070社からは3000社も減っている。

新卒採用において就活サイトが登場するのは1995年頃からだが、当時はまだまだ就職ガイドブック等の印刷メディアが中心だった。通信インフラも進み、中核メディアと位置づけられるようになったのは2000年以降のことだ。

■かつては「リクナビ」が圧倒

その当時から圧倒的な強さを見せていたのは「リクナビ」であり、「マイナビ」が「リクナビ」の背中を追い上げる構図が長らく続いていた。しかし、現在は「マイナビ」が新卒就職サイトのトップサイトの座に君臨している。

こういう数字を見ても以前なら、「そうは言ってもリクナビ。また巻き返すに決まっている」という感想が多かったと思う。だが、現状はそんなに甘くない。「リクナビ2022」インターンシップ掲載企業の落ち込み、学生利用率の低下を見ると、一時的な落ち込みではないように見える。

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