高校入試「コロナ禍での変更」に翻弄される危険 私立難関校の志望者はとくに気をつけよう

東洋経済オンライン / 2020年9月17日 9時50分

コロナ禍により、高校入試の出題傾向が例年とは変わる可能性が高くなっている(写真:Fast&Slow/PIXTA)

「コロナ禍で今年の高校入試は例年とは異なる部分もある」と言うのは、首都圏を中心に約300教室を展開する、大手進学塾・栄光ゼミナールの講師だ。

コロナ禍で、分散登校、夏休みの短縮などの混乱が続く中、2021年春に実施される高校入試(令和3年度入試)の概要が発表されつつある。休校に伴う授業時間減少などを踏まえ、文部科学省から「公立高校入試の出題範囲を配慮」を求めた通知が出された。

これを受けて、東京都の都立高校入試では、数学の「三平方の定理」などが除外されることが示された。このような「出題範囲の配慮」に伴い、高校入試の出題傾向が例年とは変わる可能性が高くなっている。さらに、都道府県によって出題範囲にばらつきが出ており、居住する地域・志望する学校ごとの情報収集や対策が一層重要になっている。

未曾有のコロナ禍の中、高校入試を突破する方法を、栄光ゼミナールの高校入試責任者・内田幸仁氏にきいた。

休校、分散登校、オンライン授業、夏休み短縮による学校現場・入試への影響は、広く知られているかと思いますが、「入試の出題範囲の変更」まで踏み込んだ報道はそれほど多くはないように感じます。

例えば、東京都などが発表した「三平方の定理の除外」は、数学の出題に大きな影響を与えます。出題範囲が狭くなったことで、過去問による志望校対策が通用しない可能性があるからです。

■数学と英語の影響が大きい

数学で三平方の定理が除外されることは、三平方の定理を使用して解く問題が出題できなくなることを意味します。数学の図形分野、とくに空間図形の出題には影響があるものと思われます。

ただし、図形はいろいろな出題の仕方が可能なため、これで一概に易しくなるというわけではありません。中学校2年生で学習する合同と証明、中学校3年生で学習する相似な図形や円などを組み合わせた問題も想定されます。さらにいえば、三角形の「高さ」を提示した問題にしてしまえば、難度の高い図形問題の出題が可能です。

英語では関係代名詞の一部が除外されますが、関係代名詞の表現が問題に出てこない、ということではありません。関係代名詞の知識が必要な問題が出題されないだけで、長文読解問題の本文には、注釈が入るなどして、関係代名詞の表現が使われることも考えられます。除外範囲ではありますが、関係代名詞の表現に慣れておくと、スムーズに問題を読み進められるでしょう。

■「除外=全く出ない」ではない

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング