4年で26倍!ダイハツ「普通車」が爆売れした訳 トヨタ子会社化で「脱・軽自動車」へ戦略を転換

東洋経済オンライン / 2020年9月22日 10時0分

ダイハツでは、軽自動車から小型車にアップサイジングするユーザーも多く、その事情に合わせた綿密な商品開発が行われていたのだ。ダイハツの小型/普通車の売れ行きを振り返ると、実際に近年になって増加傾向にあることがわかる。

■ポイントはトヨタ完全子会社となった2016年

2010年のダイハツは、日本国内で60万台を超える軽自動車の届け出をしながら、小型/普通車の登録台数は1年間でわずか5825台だった。2015年はさらに減って1654台だ。1カ月平均なら138台にとどまる。軽自動車は1年間に61万台以上を届け出したから、この時代のダイハツは、小型/普通車をほとんど販売していなかったといえる。

ところが2016年には、小型/普通車の登録台数が前年の4倍以上に相当する6930台に増えた。この年は、4月にブーンが現行型へフルモデルチェンジされ、11月にはスライドドアを持つコンパクトワゴンの「トール」も登場した。

いずれもOEM車としてトヨタも扱う小型車だが、ブーンやトールもテレビCMを活発に放送して、販売促進に力を入れた。その結果、売れ行きが伸びたのだ。

2016年には、トヨタがダイハツの株式を100%取得して、完全子会社化している。それまでのダイハツは、販売面では実質的に軽自動車だけを扱っていたが、トヨタの完全子会社になった年から小型車にも力を入れ始めた。

このあと、ダイハツの小型/普通車の登録台数は、2017年に2万8113台になり、前年の4倍以上に増えた。2018年は3万5305台、2019年は4万3695台とさらに増加。ダイハツの小型/普通車登録台数は、2015年から2019年までのわずか4年間で、26倍に急増しているのだ。

ここまでダイハツの小型/普通車が増えた背景には、どのような事情があったのか。ダイハツの販売店に改めて尋ねた。

「現行型のブーンとトールが発売されてから、ダイハツは小型車の販売にも力を入れています。販売店の試乗車も充実しました。小型車に力を入れる理由は、軽自動車の好調な売れ行きが、今後も長く続くとは限らないからです。そこで軽自動車から小型車に上級移行するお客様にも、目を向けるようになりました。税制も変わり、軽自動車税が上がった一方で小型車の自動車税は下がったので、差額も縮まりました」

軽自動車税は、2015年4月の届け出以降、従来の年額7200円から1万800円となった。自動車税は、2019年10月1日の登録から、逆に値下げされている。特に排気量が1リッター未満の車種は、年額2万9500円から4500円下がり、2万5000円になった。

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