半年ぶりのイタリアで見た「コロナ対策」の現状 現地の感染対策にみた日本との違いとは?

東洋経済オンライン / 2020年9月27日 7時40分

イタリアの市場では新型コロナの感染対策として、歩行エリアが明記されている(筆者撮影)

筆者は9月に入り、イタリア北部へ仕事上の理由で滞在した。この3月に東洋経済オンラインにてレポートしたコロナ禍において大きな被害を受けた現地の様子を、半年ぶりにリポートしてみたい。

ちなみに、筆者はここ数十年間、頻繁にイタリアを訪れており、2019年も年間の半分以上イタリアで過ごしている。ジャーナリストとしてのテーマおよび、コンサルタントとしてのクライアントが当地に多い私にとって、ここしばらくイタリアへ出張できないということは、死活問題でもあった。

EU諸国においては外部からの来訪はこの夏になって大幅に緩和されている。しかしイタリアではいまだ入国時2週間の隔離が法で定められている。さらに私たちは日本へ帰ってきてから同じく2週間の自主隔離が必要であるから、ビジネス目的の出張はスケジュール的にかなりのハンディだ。そんな中でも、当地のバカンスシーズンが終わり、かつ重要なイベントへの参加要請もあり、どうしてもイタリアへ行かざるをえない状況となった。

■5日間の滞在なら自主隔離無し

現地での自主隔離を覚悟していた筆者であったが、イタリア人ビジネスマンより、アドバイスをもらった。「日本と同じ危険度ランクにある国の同僚が、短期滞在という制限の下、隔離無しでイタリア入国したようだ」と。早速、イタリア大使館が発表している渡航情報を調べてみると、あるではないか、特例事項が。

医療、業務目的の渡航であれば120時間以内の自主隔離なしの滞在を認めると。つまり5日間であれば、そのまま入国して帰ってくることができる。現地のホテルで自主隔離をするにしても、どこのホテルでもそれを受け付けているわけでもないし、ホテルやツーリストインフォメーション自体もその法令をはっきり把握しておらず、非常にリスキーであったから、これはグッドニュースだった。

しかし、日本とEU 間の航空機は大部分が現在も欠航している。アリタリア航空をはじめ、日本からのイタリア直行便という選択肢はない。今回は往路をKLM、復路をエールフランスでブッキングした。何はともあれ、出発だ。

成田空港は閑散としている。ほとんどの便が欠航していて、構内の照明も落とされている。見渡すと日本人よりも外国人の姿が目立つ。チェックインカウンターではイタリア入国時に提出する書類の持参に関しての確認があり、機内においてもマスク着用が義務づけられている旨の説明があった。

とくにエールフランス・KLMではサージカル・マスクの着用が義務づけられ、布製などは不可だ。さらに4時間ごとの交換が推奨されるとかなり厳密だ。筆者も布マスク着用を注意されてしまった。最後に体温測定を行い、ほとんど無人の出国カウンターへと向かった。

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