コロナ感染、28歳の彼が味わった隔離7日全記録 本人、同居人、職場など周囲には何が起こったか

東洋経済オンライン / 2020年9月28日 18時0分

8月25日(火曜日)自宅待機2日目
不安なまま目覚める。起床時の体温は36.9℃。体温は戻りつつあるも食欲はなし。午前10時。昨日の病院から電話。『陽性反応が出ました。この後保健所から連絡があります』と告知を受ける。軽症者の扱いなので、病院ではなくホテルでの隔離生活となるようだ。昼過ぎには彼女にも保健所から結果の電話が来る。結果は陽性。最悪の結果だ。

それでも彼女は『かかっちゃったものはしょうがないから、早く治して1日も早く仕事に復帰できるよう一緒にがんばろう』と励ましてくれた。その言葉に救われる。夕飯は『隔離されたら食べられなくなるから』と彼女のリクエストでマクドナルドを食べた。たくさん食べた。……ものすごくおいしかった。

■仕事はクビになることを覚悟した

「陽性という結果を聞いたときは目の前が真っ暗になりました。職場の全スタッフ、お客さんに対してとんでもない迷惑をかけてしまった。会員さんがジムをやめてしまったら、経営が傾いてしまったら……いろんなことを考えました。正直、クビだろうなとも覚悟していましたね。ここ数日間の行動と会った人について全部詳細に聞き取りを受けました。

『大丈夫。悪いようにはならないから、今は何も考えずに安静にしていろ』という言葉に少し安心しましたけど……会わせる顔がありません。実家の母親からも『今は外出するな』とLINEがたびたび来ていたんですけど、それを無視する形になってしまって。『それみたことか』とひどく怒られました。両親は親戚や周りの人には言えなかったと思います。田舎ではやっぱり差別意識がすごいみたいですし、それで仕事をクビになった人や病んでしまった人が結構いると聞きますからね。

実は僕のいとこもコロナに罹ってしまい、もともと肺の弱い人だったので一時は危篤状態になるほど危なかったらしいです。命は助かりましたけど、親戚周りはやっぱり“コロナは怖い”という意識がむちゃくちゃ強いでしょう。そういう不安が一斉に襲ってきて、一体これからどうすればいいのだろう……と落ち込んでいたとき、救われたのが『一緒にがんばろう』という彼女の言葉です。人の言葉でこんなにも救われるんですね。本当に感謝です」

一方、沢田さんの勤務先であるジムでは、保健所の意向を聞いた直後から、専門の医者や大学教授など有識者の意見を募りつつ夜中まで会議を重ねていた。沢田さんから「陽性」との結果報告を受けたときには、“『所属トレーナーから陽性者が出た』という事実をすべての会員顧客に告げる”という最終結論を出していた。

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