「GoToトラベル」北海道周遊で見た観光の現状 批判の一方、助かっている宿泊・飲食施設も多い

東洋経済オンライン / 2020年10月6日 8時0分

人けのない北海道の小さな町。GoToキャンペーンで客足がある程度回復したという宿泊施設関係者は多かった(筆者撮影)

7月から始まった、政府による観光支援策「GoToトラベル」キャンペーン。鉄道事業者は補助金を活用した安価なきっぷを発売、NEXCO(高速道路)でもETC割引などで旅行需要の喚起を促している。

今年はコロナ禍により、Jリーグも少なくとも9月末までアウェイ席を設置しないこととなった(私はジェフ千葉を応援しており、例年アウェイ試合に出かける)。そこで9月に遅い夏季休暇を取得し、十分感染対策を行ったうえで旅に出ようと思い立った。一人旅なら道中で人と会話することも少ない。今回は8日間かけて北海道を巡ることにした。

このキャンペーンは当初8月以降に開始予定であったが、7月22日に前倒ししたこともあり、コロナ禍の収束が見えない中で批判の声も多かった。今回は都会や繁華街は避け、なるべく人の少ないエリアをまわる、という方針で出かけた。そのため印象に偏りはあるが、飲食店や宿泊施設の声を聞くに、キャンペーンは一定の効果があると実感した。

■「GoTo」どう使えばいい?

GoToトラベルキャンペーンとは、観光庁サイトによると

・国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の2分の1相当を支援
・給付額のうち、7割は旅行代金の割引、3割は旅先で使える地域共通クーポンとして付与
・1人1泊当たり2万円が上限、連泊や利用回数の制限はない。

とある。しかし利用者としては使い方がわかりにくいのが事実だ。列車や飛行機を自身で購入したものは対象外、個人で予約した宿から宿泊証明書をもらって事後申請する場合は、8月31日(9月1日チェックアウト)までが対象で、すでに終了している。

結局は楽天トラベルやじゃらんといった宿泊サイト、JTBや日本旅行などの旅行代理店から申し込むのが楽だ。自身で手続きをせずとも自動的に適用される。実際、今回自らGoTo適用プランを実施していた宿泊施設はほぼなく、宿泊証明書は出したものの、大半が宿泊サイトからの予約だったと聞いた。

今回の行程は以下の通りだ。

・9月5日:羽田空港→(JAL)→旭川空港→旭川→(函館本線)→滝川
・9月6日:滝川→(函館本線)→旭川→(石北本線)→留辺蘂→(バス)→温根湯
・9月7日:温根湯→(バス)→留辺蘂→(石北本線)→網走→(釧網本線)→摩周
・9月8日:摩周→(釧網本線)→釧路→(根室本線)→滝川→(函館本線)→深川→(留萌本線)→留萌
・9月9日:留萌→(留萌本線)→深川→(函館本線)→旭川→(宗谷本線)→稚内
・9月10日:稚内→(宗谷本線)→旭川→(函館本線)→札幌→(千歳線・室蘭本線)→室蘭
・9月11日:室蘭→(室蘭本線)→長万部→(函館本線)→函館
・9月12日:函館→木古内→函館(道南いさりび鉄道)→函館空港→(JAL)→羽田空港

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