脳科学では「女性管理職は美人だと損」なワケ 一方で「イケメン男性は仕事で得をする」不思議

東洋経済オンライン / 2020年10月13日 13時20分

「見た目」が判断に与える影響は大きい(写真:Fast&Slow/PIXTA)

脳科学者で、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する中野信子氏と、ベストセラー著作を多く抱える行動経済学者の真壁昭夫氏が、共著『脳のアクセルとブレーキの取扱説明書』を出版しました。

「成功者」の脳のなかで起こる現象や行動のポイント、さらには子育て・外見・人間関係といった多くの人が抱える悩みに対し、脳科学と行動経済学の観点から対処法を示しています。

本稿では、同書から一部を抜粋しお届けします。

かつて竹内一郎さんの『人は見た目が9割』(2005年、新潮社)という本がベストセラーになりました。ビジネスや恋愛などの場面で、どうしても人間は「見た目」に引っ張られてしまいます。しかしそれで、損をすることもあります。では、どうすればいいのか? それを行動経済学と脳科学の視点から考えてみました。

■「イケメン男性」は仕事で得をする傾向にあるが…

中野:「見た目」が判断に与える影響を調べた実験では、男性の場合、見た目が整っている人のほうが得をするという結果があります。しかし女性の場合、あまりにもたくさんの実験があるので、その結果を一括りにして述べにくいのです。

そこで少しデフォルメしていいますと、男性の仕事を支援するようなサポーティブな仕事の能力は、容姿がいいときに高く評価されます。例えば秘書が容姿に優れていると、仕事のレベルも高いと思ってもらえるのです。

ところが、リーダーシップを取る管理職やビジネスパートナーに女性が就いている場合、つまり自らの能力を発揮しなくてはならないような仕事だと、容姿のいい女性は「決断力に欠けるに違いない」などと、持っている実力を低めに評価されてしまうのです。

つまり女性は、その外見から「女性的である」「美人である」と見なされると、堂々とした振る舞いをした場合に違和感を与えることになり、必ずしも仕事上で外見がプラスに働くわけではないのです。

少しショッキングな結果を見た実験があります。作文に顔写真を付けて評価をさせる、というものでした。

用意したのは、見た目のいい男性、見た目が普通の男性、見た目のいい女性、見た目が普通の女性の写真で、見た目のいい、整った顔立ちの男性の作文が、一番レベルが高いと評価されました。

一方、見た目のいい女性は、見た目が普通の女性の文章よりも、点数が低く付けられてしまいました。評価をする側が「この子は見た目で得をしているはずだから、文章がうまいわけがない」と判断してしまったということです。

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