子どもにガミガミ言う親に訪れる数年後の苦難 「言うことを聞かせよう」とする結果起きること

東洋経済オンライン / 2020年10月29日 11時20分

子どもに親の言うことを聞かせたいなら、まず「親の考え方」自体を変えることです(写真:タカス/PIXTA)

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5歳の子どもがいます。毎日言うことを聞かなくて困っています。例えば、朝、保育園に行く時間になるとゲームをやりだしたり、寝る時間なのにいつまでも寝ないで遊びたがったりします。そんな子どもに感情的になってしまうこともあります。どのようにすれば、言うことを聞いてくれるようになるのでしょうか。

(仮名:遠藤さん)

■「言うことを聞かない」のは子ども側の問題?

とてもよくあるケースです。同じぐらいの年齢のお子さんがいる家庭では、このようなことは日常茶飯事であることでしょう。そもそも、親の言うとおりに「きちんと」やる5歳児がいるのか、はなはだ疑問ですが、親はどうしても自分の思いどおりにならないとイライラしてしまうこともあります。それはとくに異常なことではなく、極めて一般的な反応です。

しかし、その後の子どもへの対応は家庭によってはさまざまです。ある家庭では、強引に言うことを聞かせていくかもしれません。また、子どもに共感しつつ自発的に行動するよう促す家庭や、そのまま放置する家庭もあるかもしれません。

どの対応が正しいか、間違っているかと判断することは容易ではありません。なぜなら、子どものタイプ、親のタイプによって方法はさまざま異なるため、一様に「この方法をされるといいですよ」と答えることはできないからです。しかし、解決策がないわけではありません。そこで、遠藤さんの状態をもう少し詳細に見てみましょう。

現在の遠藤さんの抱えている問題は、「子どもが言うことを聞いてくれないこと」のように思えますが、そこに問題があるのではなく、「親が困ってしまい、イライラしてしまうこと」にあるのではないでしょうか。つまり、子どもの問題ではなく、親のあり方の問題かもしれないのです。

そこでご質問の回答を端的に先にお伝えしておきましょう。

今の状態を変えたいのであれば、「子どもに言うこと聞かせる方法を求めるのではなく、『親の考え方』自体を変える」ことをお勧めします。

子どもが親の言うことを聞かない状況のとき、親は、それをなんとかして親の思いどおりにさせようと「頑張る」ことが少なくありません。しかし、大抵の場合、それは徒労に終わり、しかも親の思いどおりにいかないまま、子どもは相変わらず同じことを繰り返していきます。

その結果、親は疲れ果て、やがて諦めるときがきます。しかし、皮肉なことに、その諦めたときから、子どもが自主的に動き出したというケースは枚挙に暇がありません。つまり、「頑張って」子どもをどうにかしようとしているうちは、ほとんど解決しないことが多いということです。

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