シンガポール、中国本土からの入国制限を解除 空港でPCR検査行い、コロナ陰性なら隔離不要に

東洋経済オンライン / 2020年11月6日 6時30分

新型コロナ対策の入国制限でシンガポールの観光業は大打撃を受けた(写真はイメージ)

シンガポール政府が、新型コロナウイルス対策の入国制限措置で打撃を受けた観光業の「再起動」に乗り出した。10月29日、シンガポール政府観光局は中国語の公式ミニブログを通じて、中国本土からの一般旅行客の入国制限を11月6日に解除すると発表した。

観光局によれば、中国本土からの旅行客は渡航前の14日間は本土から出国してはならず、渡航時にはシンガポール行きの直行便を利用しなければならない。到着後は空港でのPCR検査が義務づけられ、結果が出るまでは事前に申告した滞在先で待機しなければならない(訳注:観光局の発表によれば検査結果は通常12時間以内、最大でも48時間以内に通知される)。そして結果が陰性なら、シンガポール国内での自由な移動が認められる。

なお、旅行客はシンガポール政府の追跡アプリ「トレーストゥゲザー」をスマートフォンにインストールし、滞在中はずっとアクティブにしておかなければならない。シンガポール政府がアプリを通じて新型コロナ感染者との接触者を追跡し、市中感染のリスクを減らすためだ。

■香港とは隔離なしの相互渡航に合意

シンガポールは新型コロナの流行をうまく抑え込んでいる国の1つだ。10月以降の新規感染者数は1日当たり20人以下にとどまっている。そのほとんどが海外からの入国者であり、市中感染のリスクは低い。医療体制も手厚く、これまでに確認された累計5万8000人の感染者数のうち死亡者数は28人(死亡率0.05%)にすぎない。

一般旅行客の入国制限は今回の中国本土に先立ち、すでにブルネイ、ニュージーランド、オーストラリア、ベトナムについて解除している。シンガポール政府は10月29日時点でこれらの国々からの入国申請を1375件承認し、そのうち602件分の旅行客が入国を済ませ、PCR検査の結果はすべて陰性だった。

また、シンガポール政府は隔離なしで一般旅行客の相互渡航を認める「トラベルバブル」の実施について、すでに香港政府と基本合意している。両地の住民が相互に往来する場合、11月以降はPCR検査の陰性証明を提出するだけで空港での強制検査も在宅隔離も免除される。

(財新 駐香港記者:文思敏)
※原文の配信は10月30日

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