婚活で結婚に繋がる接し方、繋がらない接し方 どうしても減点法になってしまう「お見合い」

東洋経済オンライン / 2020年11月26日 15時0分

その手作りクッキーも、「バターが買えなくて、スーパーを3軒ハシゴしてようやく買えた」とのことだった。ちょうどそのとき、緊急時短宣言期間中で、スーパーから小麦粉とバターが消えていたのだ。真弓にしてみたら、章弘に喜んでほしい一心だったのだろう。私が言うところの“選ばれる努力”を一生懸命にしていたのだ。

しかし、章弘にしてみたら、「一生懸命な気持ちが、重たい」

これは、恋愛ではよく起こりうることだ。相手がまだ好意を抱いていないうちに、前向きな行動を起こしすぎると、それが重圧になってしまう。それを感じると、とたんに異性の気持ちが、引いていく。

男女が出会って恋愛していくのは、おおまかに2パターンだろう。相手の見た目や雰囲気がドストライクゾーンにはまり、一瞬にして恋に落ちてしまうパターン。もう1つは、最初にピンと来るものはないが、時間を重ねて人柄を知っていくうちにジワジワと気持ちが育っていき恋愛に進展していくパターン。

前者をA、後者をBとしたとき、AとA、BとB同士ならば、相手を好きになる速度が一緒なので、うまくいく。ところが、AとBのカップルの場合、お互いを好きになる速度が違うので、途中で壊れてしまうことが多い。

ちなみに真弓の兄夫婦は、AとAのカップルだった。お見合いのときに2人とも第一印象で恋に落ち、そこから2カ月半であっという間に結婚を決めた。

ところが、真弓と章弘のケースはAとB。章弘をいいと思って猛アタックしてくる真弓を、まだ好きという気持ちが育っていない章弘は受け止めきれなかった。

交際終了が来たことを電話で真弓に告げると、声をつまらせながら言った。

「そうかぁ、重たかったかぁ……。婚活って、難しいですねぇ」

相手を思って一生懸命にやっていた行動が裏目に出てしまう。それもまた恋愛だ。

「人の気持ちはどんなに努力しても手に入らないことがあるからね。大丈夫よ。真弓さんのよさをわかってくれる男性がきっと現れるわよ」

私は、そのとき、そう言葉をかけるしかなかった。

■ついに運命の相手に出会う

そこから、いくつかのお見合いをしたが、断ったり断られたりで、なかなかいい出会いがなかった。

そして、涙の交際終了から2カ月後、運命の相手となる貫太(仮名、34歳)に出会った。お見合い後、交際に入って間もなくのこと、真弓は貫太について、こんなことを私に言った。

「楽しくお付き合いさせてもらっていますが、所々でピントがズレている行動や発言をするんですよ! 一緒に歩いているときも、自分のペースでズンズン行ってしまうんで、『女性はヒールを履いているんだから、そんなに早く歩けないよ』って、言ったんです。そうしたら、『あ、ごめん、ごめん』って、歩く速度を遅くしてくれたんですけど、その後お茶して、お店を出たら、また歩く速度が速くなっていた。『もう、さっき言ったでしょう?』って、シャツを引っ張りましたよ!」

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