「痔薬」と「風邪薬」2020年伸びた商品はどっち? 生活スタイルが激変で、売れ筋に意外な動き

東洋経済オンライン / 2020年12月30日 11時30分

在宅勤務で増えたのがオンライン会議。パソコン画面に映る自分の顔を見て、老けに気づいた中年男性も多いだろう。

マンダムが40代男性を対象に実施したインターネット調査で「オンライン会議でどこを一番見るか」という質問をしたところ、5人に1人が「自分の顔」と回答。そのうちの半分以上が「老けている」と感じたという。その効果なのか、男性用スキンケア商品の販売が好調で、マンダムの中高年向け男性用ブランド「ルシード」のスキンケア部門の売り上げは、1~11月累計で前年比30%以上伸長している。

■マスク着用定着で売れ筋に変化も

生活の変化で発生した新たな悩みやニーズに訴求する商品が売れた一方で、苦戦をしている商品も多い。

その象徴とも言えるのが口紅だろう。外出自粛や、マスクの着用によって口紅を塗る機会は激減した。インテージのデータによると、市場全体の売り上げ(店頭販売のみ)は4月以降、7割近く落ち込んだ。EC(ネット通販)で購入する人が増えたという面もありそうだが、店頭販売の落ち込みを補うには遠く及ばない。

マスク着用が当たり前になり、手指の消毒も日々欠かさない。そうした衛生意識の向上が影響しているのが総合感冒薬だ。インテージによると、市場規模は692億円(2020年1~11月累計)で、前年同期と比較すると2割以上も減少している。「パブロン」を製造する大正製薬は「衛生意識が上がって風邪をひく人が減った結果、感冒薬を購入する頻度が減少した」と分析する。

飲み会を控える人が増えたことで、落ち込みが大きいのが二日酔い対策商品。ゼリア新薬の「ヘパリーゼ」関連商品は前年同期46%減(2020年3~9月累計)、小林製薬の「アルピタン」は同24%減(2020年1~9月累計)となった。

日用品の売れ筋の変化は、生活の変化を如実に表す。コロナ禍で苦戦する商品も多いが、新たな需要も生まれている。メーカー各社には、スピード感を持った対応力が求められることになりそうだ。

星出 遼平:東洋経済 記者

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