無気力な子の親に多い「やる気を奪う」声かけ 親に必要なのは「適切な声かけ」と「見守る姿勢」
東洋経済オンライン / 2021年1月4日 17時30分
小さいうちは素直に親の言うことをきいてくれたのに、最近では、注意してもきかなかったり、できないことを人のせいにしたり、自発的に動こうとしなかったり――。
そんな子どもたちの“やる気”を引き出すヒントをくれるのが、オリンピック選手やプロアスリートから中高生まで延べ1万人以上のメンタルコーチングを担当してきた、鈴木颯人氏です。
『脳科学×心理学 うちの子のやる気スイッチを押す方法、教えてください!』の著者でもある鈴木氏に、子どものやる気を引き出す声がけについて聞きました。
■最悪の未来を想像させよう
テスト前なのにゲームばかりしている子どもにやめるように注意しても、「うるさいな、放っておいてよ」と口答えをするので、親子げんかになってしまう――そう嘆く親御さんは多いことでしょう。
子どもの中には親の注意をうるさがる子もいます。とくにこういう場合は、自分でもやめなくちゃと内心思っているので、言われるとよけいに反発したくなるのですね。
こんなとき、「もうゲームはやめなさい」とか「勉強しなさい」ではなく、こう問いかけてみてはどうでしょう。
「このまま勉強しなかったら、どうなると思う?」
さらに「最悪の未来」を想像させます。
「このまま勉強しないで、学年ビリをとったら、どんな気持ちになると思う?」
これ以上は何も言いません。子どもが自発的に考え、動くのを待つのです。親はどうしても子どもをコントロールしたがります。でも、子どもは親とは別人格ですから、親の思いどおりにはなりません。できるだけ見守る姿勢を保つようにしてください。
私もコーチングの際に、アスリートに「最悪の未来」を想像させることがあります。基礎練習や地道な積み重ねをいやがる人には、こんな質問をします。
「じゃあ、このまま基礎練習をしなかったら、1年後はどうなっていると思いますか?」
「このままだとヤバイですよね……」と、選手は答えます。
「想像したくないと思いますが、このまま基礎練習をしなかったら、3年後はどうなると思いますか?」
人間の行動原理に「痛みと快楽の法則」というものがあります。人間は本能的に痛みを避けるため、あるいは快楽を得るために行動を起こします。
基礎練習を先送りしているときは、彼らにとって「練習しないこと」が快楽になっているのです。でも、「最悪の未来」を想像させると、「練習しないこと」は痛みに変わります。すると、痛みを避けるため、練習したくなるのです。
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