ロッキー発売1年「ダイハツ初の快挙」の背景 販売台数はライズ合算でヤリスを超えて2位に
東洋経済オンライン / 2021年1月11日 9時0分
2019年11月5日、コンパクトSUVとなるダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」が発売された。ライズはダイハツが開発・生産し、トヨタにOEM供給されるモデルで、両車はいわば兄弟車だ。発売から1年が過ぎ、販売状況が落ち着いてきた今、この2モデルの反響や評価を総括してみたい。
幅広い車種を開発・生産するトヨタだが、軽自動車だけは手を付けていない。それは子会社となるダイハツの役割だからだ。そして、軽自動車は非常に日本らしい、そして開発に手間のかかるクルマだ。制限された寸法と厳しいコスト制限の中、しかも激しい競合との闘いの中でクルマを開発し、生産しなければならない。
ダイハツは、そんな軽自動車づくりで培ったノウハウをコンパクトカーという登録車作りに生かし、そこで生まれたクルマをトヨタに提供する。
■グローバルに展開される役割分担
トヨタのコンパクトカーはヨーロッパなどで高く評価されているが、コストパフォーマンスに優れ、現地のニーズにフィットしたコンパクトカーを作るとなれば、ダイハツのほうが一枚上手だろう。そうした状況から、コンパクトカーはダイハツ、それ以上はトヨタで開発するという役割分担となっているのだ。
ロッキー/ライズのほかにも、ダイハツ「ブーン」/トヨタ「パッソ」、ダイハツ「トール」/トヨタ「ルーミー」も、同じくダイハツが開発・生産し、それぞれのディーラー網で販売される兄弟車となる。
同様の手法はダイハツが進出するインドネシアでも採用されている。かの地でトヨタが売る人気MPVである「アバンザ」はダイハツ「セニア」のOEMモデルであるし、インドネシア政府によるLCGC(ローコストグリーンカー)政策に適合した小型車「アギア(ダイハツ名はアイラ)」「カリヤ(同シグラ)」もダイハツが生産しているモデルだ。
トヨタとダイハツによる役割分担は日本だけでなく、世界規模で実施されているのだ。
ロッキー/ライズの最大の特徴は、ダイハツによる新世代のクルマ作り「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の第2弾商品であることだ。第1弾は、軽自動車の「タント」である。
DNGAは、単一車種ではなく、複数車種をまとめて考える「一括企画」とプラットフォームなどの構成要素の刷新を一体としたもの。スピーディな商品ラインナップの拡充と商品力アップに大きな効果が期待できる手法だ。
第1弾となったタントは、手堅く売れた。そして、第2弾が初の登録車となる。また、ダイハツはDNGAを海外展開も予定しているという。登録車初のDNGAモデルは失敗するわけにはいかないと、ダイハツは考えたことだろう。その気合は、クルマのデキのよさに表れている。
■取り回しのよさと広い室内空間の両立
この記事に関連するニュース
-
スズキ ソリオ購入検討層は堅実な比較を重ねる慎重派だった!? 消費者行動データで分かった心理とは
MōTA / 2021年2月16日 19時35分
-
「なぜトヨタは強いのか」 他社も新型車投入相次ぐ中、トヨタ一強時代が到来する訳
くるまのニュース / 2021年2月15日 7時10分
-
SUV王者に黄色信号? トヨタ「ライズ」の販売台数なぜ急落? 強敵は味方にいた?
くるまのニュース / 2021年2月10日 7時10分
-
2021年1月、新車販売台数ランキング 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞効果か? レヴォーグ前年の6.6倍も売れている!
CORISM / 2021年2月6日 19時33分
-
2021年もトヨタ車の爆売れ続く!? トヨタがトップ5独占 新車連投で快進撃止まらない?
くるまのニュース / 2021年2月5日 14時50分
ランキング
-
1ワークマン、1,900円の「ジョギング・ウォーキングシューズ」を発売
マイナビニュース / 2021年2月24日 15時9分
-
2冬のお悩み、どうしてる? セーターって何回着たら洗うべきなのか
オールアバウト / 2021年2月24日 19時45分
-
3舌や足首を切断…! 主演女優が自殺した封印AV映像『肉だるま』の恐怖
TOCANA / 2016年1月27日 7時30分
-
4ご飯同盟がレクチャー! 本当においしいご飯の炊き方
NHKテキストビュー / 2021年2月24日 17時0分
-
5日本は長年停滞しているのに「なぜ他の先進国に追い抜かれないのか」=中国
サーチナ / 2021年2月24日 8時12分