「MBA取得」が成功の近道だと考える人の論理 大学院進学は「ばくちのようなもの」なのか?

東洋経済オンライン / 2021年1月20日 15時0分

大学院へ進学したりMBAを取得して成功している人は、そうでない人と何が違うのでしょうか?(写真:kotoru/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

卒業後にそのまま大学院に進学しようか就職しようか迷っています。安井先生の経歴を拝見すると英国にてMBAを取られていますし、自分も行ってみたいと思ってます。

いま経済学部の大学3年生なのですが、世の中の経営者の方や投資銀行などのプロフェッショナルファームで活躍している方をみると大学院に行かれているケースが非常に多いように思えます。

その一方で学費を考えると卒業後そのまま行くのはちょっと躊躇しますし、親にもそこまで無理をしてほしくはありません。現在は就職環境も悪いですし、タイミングを考えて直接進学もありだと思う一方で、その先が見えないがゆえにこのまま学生生活を続けていいのかとも迷います。

実際に大学院に行かれてどうだったでしょうか? また、大学からそのまま進学はありなのでしょうか? すでに就職している先輩を含め周りに聞くと学費が高い割にはリターンが見込めないのでばくちのようなものなのでは、と言われたこともあり、ちょっと不安です。

大学生 埼玉のK

■目的や目標なくして人生は切り開けない

大学院に行くという行為そのものに価値があるのではなく、何を求め何を成し遂げるかという目的とその達成が、人生および職業上にもたらす明確なプラスがあって初めて価値となりうるのです。

したがって、現在の就職の環境が厳しいから、という理由だけで行くことはあまり意味のある行為とは思えません。

仮にそうしたとしても、卒業時に環境が好転している保証はありませんし、明確な目的や目標がなく勉強をするだけで人生が切り開けるわけでは決してありません。

大学院への進学を含む社会人教育は、職業上または人生における目的を達成する1つの手段であるべきです。

職業上なりの大きな目標があり、それを達成するにあたり今現時点での自分の経験やスキルでは足りない何かを補完するための手段であるべき、ということです。

つまり目的が明確であり、学びたいことや成し遂げたいことが前提であるべき、ということです。

書かれているようなキャリアの方たちも、大学院に行ったから経営者などになれたわけではなく、経営者になるために自分に足りないものは何か、そしてその補完をするべく何をするべきか、という選択の末に大学院なりがあった、ということです。

あくまでも大学院での勉強は目的を達成するための手段なのです。その逆ではありませんし、大学院への進学が目的というわけでは決してありません。

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