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コロナ禍で改めて問われる「家族のあり方」 結婚相手に学歴や収入を求めて幸せになれるか

東洋経済オンライン / 2021年1月21日 16時30分

「弟は、結婚してお嫁さんを父に見せることができた。両親も新しい家庭を築いた弟には安心していると思うんですね。心配の種は、私。父が生きているうちに、ウェディングドレス姿を見せたかったけれど、今の婚活状況だと無理かもしれない……」

「まだ、諦めるのは早いわよ」

「そうですね。でも、もしいよいよ危ないとなったら、写真館で、ウェディングドレスを着た私1人の写真を撮ろうかなとも思っているんですよ。『お父さん、こんなに大きくしてくれてありがとう』って」

■なぜ婚活が停滞してしまうのか

この話を聞いて、私は切なくなった。仲人が、確実に結婚できる相手を明日彼女の前に連れて来れるわけではない。ご縁を結ぶ手助けはできるけれど、お見合いした相手とその後の成り行きは、2人の問題だ。

「ソロのウェディングドレス写真も記念になるかもしれないわね。聡子さんは、スラっとしたスリムな美人さんだし、きっとどんなドレスを着ても似合うと思いますよ」

そのときは、そんなことを話して、面談を終えた。

その後も、数人とお見合いしたが、交際に入っても数回会うと、“交際終了”になっていた。婚活が停滞していたので、一度リモートで面談をしたことがあった。

彼女のリモート画面の背景に、おしゃれな棚が見えたので、余談で、「すてきな棚ね」と言うと、彼女がこんなことを言った。

「私の手作りなんです。大工の娘なので、こういうのを作るのが好きなんですよ。そこは父の血を引いたのかもしれません」

この言葉を聞いたときも、きっと父親のような男性を結婚相手に求めているのだろうと感じた。もしかしたら、学歴や年収と言った条件にこだわらなくても、尊敬している父がすばらしすぎて、それが婚活のハードルを上げているのかもしれない、とも思った。

■幸せな結婚とは、どんな結婚なのか

その父が亡くなった。それを報告をしてきた聡子のLINEには、こんなことも書かれていた。

「穏やかな最期でした。私と母が父の手を握り、仕事で帰省できなかった弟は、義妹と一緒にリモート画面でつがなり、家族全員で父を見送りました。今はリモートでどこにいてもつながれる、本当に便利な時代ですよね。

父が亡くなって母も気落ちしていましたが、コロナのこともあり、会社が帰省したまま仕事を続けされてくれたので、母娘の2人で年越しをしました」

聡子を通して、私は仲人として、結婚することと家族のあり方を改めて考えさせられた。

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