簡単に継続できる「貧乏ゆすり」が体にいい理由 毎日ジム通いでマシンに挑んでも長く続かない

東洋経済オンライン / 2021年2月9日 20時0分

脳の老化と体の老化は密接につながっています(写真:golubovy /PIXTA)

身体を少し動かしただけで疲労を感じる、姿勢が悪くなるなど、生活の中での身体の違和感は、脳の機能の低下にもつながります。順天堂大学医学部名誉教授の新井平伊氏が上梓した『脳寿命を延ばす―― 認知症にならない18の方法』を一部抜粋・再構成し、身体も脳の機能も改善させる方法をご紹介します。

身体機能の低下を示すサインには、次のようなものがあります。

●歩くスピードが遅くなった。●早歩きすると足がもつれたり、つまずいたりしやすい。 ●若い頃に比べて、握力が低下した。 ●ふらついて転倒することがある。 ●身体を動かすと、すぐに疲れるようになった。 ●姿勢が悪くなってきた。

1つでも思い当たるなら、すぐに衰えの食い止めにかかるべきです。使われない器官の機能が衰えていくことを、廃用性退化と言います。脳の神経細胞は使わずにいると機能が低下しますし、手足の筋肉や関節も同じ。身体は怠けてしまうのです。筋肉を使わなければ、筋肉から脳へ送られる刺激もありません。

脳に刺激が少ないと、「意・情・知」の働きも低下します。悪循環です。脳の中に沈着するタンパク質アミロイドβは、神経細胞を壊し、アルツハイマー病の原因になります。動物実験では、運動しているネズミほど、脳にアミロイドβが溜まらないと証明されています。

■有酸素運動がオススメ

人間にも、同じことが当てはまります。脳の老化防止は、身体の老化防止と同時に進める必要があるのです。

運動は、筋肉や関節の廃用性退化を防止することを第一の目的に行います。したがって、息を止めて身体に強い負荷を一気にかける無酸素運動ではなく、呼吸しながらゆっくり行う有酸素運動がお勧めです。

身体の糖質や脂肪が、酸素と一緒に消費されるからです。50歳代より上の人なら、少し汗をかく程度で週に3回程度、30分くらいずつ行います。 真っ先に鍛えるべき筋肉は、太ももの前側にある大腿四頭筋です。

身体の中でも大きな筋肉なので、使わずにいると基礎代謝が落ちて太りやすくなったり、免疫力が低下する原因になります。ここが弱くなるとひざ関節の曲げ伸ばしがつらくなり、逆に柔らかく保つことができればひざ痛を改善できます。

大腿四頭筋を鍛えるには、相撲の四股やスクワットが適しています。加齢によって関節の可動域も狭くなるので、ストレッチで曲げ伸ばしするといいでしょう。さびかけた機械に潤滑油を注すような効果があります。 大切なのは、きつく感じない程度に留めることです。

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