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森氏後任の新会長、仰天人事案が浮上する背景 橋本聖子五輪相が浮上、安倍前首相担ぎ出しも

東洋経済オンライン / 2021年2月16日 10時0分

森喜朗元首相(左)が五輪組織委員会会長を辞任し、川淵三郎氏(右)が後任に就任する方向となった。写真は2020年2月の選手村村長発表の記者会見(撮影:YUTAKA/アフロスポーツ)

女性蔑視発言で森喜朗元首相(83)が東京五輪組織委員会の会長を辞任し、森氏が後継に指名した川淵三郎初代Jリーグチェアマン(84)は「密室人事」との批判を受け、就任辞退に追い込まれた。

五輪組織委は急きょ候補者検討委員会を設置し、週内にも新会長候補を絞り込む方針だ。政府与党内では橋本聖子五輪担当相(56)の会長就任説が浮上する一方、一部に安倍晋三前首相の担ぎ出しに期待する向きもあるが、「後任候補は星雲状態」(組織委幹部)で、混乱必至の情勢となっている。

■菅首相の介入で会長就任を辞退

今回、川淵氏が会長就任を辞退したのは、菅義偉首相による政治介入の結果だとみられている。東京五輪開催まで残り5カ月余というタイミングで、ホスト国である日本の対応が大混乱したことは、東京五輪開催に対する国際社会の不安も拡大させている。

主催都市の東京や日本オリンピック委員会(JOC)も、「混乱が長引けば、国内の開催機運もさらに低下して、結果的に中止に追い込まれかねない」(都幹部)と危機感を募らせる。

菅首相は当面、「新会長選びは透明性が重要」と組織委の動きを見守る構えだが、野党側は国会で「指導力欠如」(立憲民主党)と攻撃している。今回の混乱が五輪中止につながれば、「政権の大ピンチ」(自民幹部)となる。政府与党内からは「まさに泣きっ面に蜂」(閣僚経験者)との悲鳴も漏れ、五輪問題が政局に直結しかねない。

「女性蔑視発言」で火だるまとなった森氏が会長辞任を正式表明したのは、12日の組織委幹部らによる臨時の合同懇談会の場だった。森氏は「私の不適切な発言が原因で大混乱させてしまった。五輪開催の準備に私がいることが妨げになってはいけない」と頭を下げた。

3日の問題発言から9日目での森氏の退場は、「遅きに失したが、辞めないよりはまし」(枝野幸男立憲民主党代表)との受け止めが大勢だ。ただその後、森氏が川淵氏を後継に指名し、それが「密室談合」などの批判を浴び、川淵氏も就任辞退を表明。混乱はさらに拡大した。

会長職はそもそも、組織委の理事会で選任するのがルールだ。これを無視するかのような森氏の独断専行に「辞める人の後継指名などありえない」(自民幹部)との批判が噴出し、すべてを振り出しに戻しての会長選任を余儀なくされた。

合同懇談会の仕切り役を務めた武藤敏郎・組織委事務総長(元大蔵・財務省事務次官)は12日夜の記者会見で、「(新会長の資質としては)五輪・パラリンピックにおける何らかの経験が必要で、ジェンダー平等や多様性などへの認識の高さも求められる」と指摘した。

■新会長は白紙からの選任に

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