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プリウス/アクアの販売が4年で6割も落ちた訳 ハイブリッドの代表としての役目は終わったか

東洋経済オンライン / 2021年3月9日 10時0分

今ほどハイブリッドが多くなかった当時、ハイブリッドであることはステータスのひとつだったのだ。しかし、ハイブリッド車のラインナップが増えれば、そのステータス性は低下していく。先の販売店では、こんな話もえた。

「2020年に登場した新型コンパクトカーの『ヤリス』にもハイブリッドがあり、他社では日産『ノートe-POWER』も人気を高めています。2011年デビューのアクアは、設計の新しいヤリスと比べると、衝突被害軽減ブレーキも古いですし、レーダークルーズコントロールもありません。これも売れ行きが伸び悩む理由でしょう」

マイナーチェンジのたびに安全装備のアップデートは行われてきたが、それでも設計の古さは隠せない。アクアは発売から9年を経過しており、ユーザーが高い関心を寄せる安全装備や運転支援機能に古さが散見されるのは販売上、不利だ。そこに同じトヨタから先進的なヤリスが登場すれば、アクアの売れ行きが下がるのも当然だろう。

■全モデル全店扱いになった影響も

販売面では、2020年5月からトヨタの全店が全車を扱う体制に変わった。それまでは東京地区を除くと、例えばヤリス(旧ヴィッツ)は、ネッツトヨタ店だけが販売していた。その一方でプリウスとアクアは、以前から全店扱いだから販売面で有利だった。

ネッツトヨタ店が近所にない、または同店と付き合いのないユーザーが小さなハイブリッド車を求めたときは、全店が扱うアクアを最寄の店舗で購入していた。

プリウスも同様だ。初代プリウスはトヨタ店のみが販売したが、2代目ではトヨペット店が加わり、3代目から全店扱いになって売れ行きを急増させた経緯がある。

それが2020年5月以降は、すべてのトヨタ車を全店で買えるようになったから、アクアとプリウスは、販売系列を拡張したヤリスやカローラツーリングなどに顧客を奪われ、さらに登録台数を減らす結果となったのだ。

この流れを振り返ると、今ではアクアとプリウスの存在価値が大きく下がったように思えるが、実際はどうなのか。販売店に改めて尋ねると、以下のように返答された。

「たしかに、発売年から考えればアクアは古くなりましたが、重心が低くてボディも軽いために感じられるスポーティーな運転感覚は、今もアクアの強みのひとつです。買うかどうかを迷っているお客様に試乗していただくと、運転感覚のよさから契約されることも多くあります。このアクアの特徴は、ヤリスハイブリッドではえられないでしょう。プリウスは、認知度の高さで今もハイブリッドのナンバーワンですから、このまま終わらせるには惜しいクルマです」

■ハイブリッドの代表選手として

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