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「人生は無意味と感じる人」が暗闇を抜ける方法 中年期に8割の人が経験する深刻な精神的危機

東洋経済オンライン / 2021年5月7日 21時0分

社会問題として認知されつつある、中年期特有の心理的葛藤への対処法をお届けします(写真:nonpii/PIXTA)

このままの自分でいいのか、もっと自分らしく生きるべきなのではないか……。そう考え悩んだことはないでしょうか。一見、ふつうの悩みのように見えますが、30代後半から50代の中年期の人は、このような何気ない悩みから深い精神的危機を招くことがあり、事例が数多く報告されています。

とくに社会不安を抱えた現在においては、より深刻な問題へ発展することも考えられます。社会問題として認知されつつある中年期特有の心理的葛藤への対処法を秋葉原saveクリニック院長の鈴木裕介氏が執筆した『NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法』より一部抜粋・再構成してお届けします。

■これまでの人生に価値がないと思ったとき

あなたは、「ミッドライフ・クライシス」という言葉をご存じでしょうか。これは、30代後半から50代にかけての中年期に訪れる深刻な精神的危機のことで、男女を問わず、約80%の人が経験するといわれています。

たとえば、「働いて少しでも多くのお金を稼ぎ、いい暮らしをすること」「会社や社会に求められる人材になること」などが正しく、幸せであると信じて生きてきた人が、人生の後半にさしかかったときにそれまでの生き方に疑問を持ったり、価値がないと感じたりすることがあります。

同時に「自分らしい生き方をしたい」という気持ちが高まり、「もっといい生き方があるのではないか」と、自分の人生のあり方や意味を問い直さずにいられなくなるのです。

しかし、中年期にさしかかると、どうしても若い頃に比べて体力や気力、記憶力、容姿などが衰えています。頼りにしていた「必勝パターン」が通用しなくなり、「自分は会社や社会にとっていらない人間なのではないか」と考え、不安や恐怖に襲われたり、苦しんだりするようになるのです。

同時に「自分の人生は無意味なのではないか」という思いがどんどん強くなっていく。

これが、ミッドライフ・クライシスです。

人生の前半(40代くらいまで)に、頑張って会社や社会に適合してきた人、すなわち「会社や社会のルールを、疑うことなく素直に受け入れてきた人」ほど、ミッドライフ・クライシスに陥りやすいといわれています。

実際に「中年期にさしかかった時点で、自分が幸福な人生を歩むことをあきらめてしまっている人」は多く、うつ病になったり、あるとき突然、仕事や家庭を放り出してしまったり、あらゆることに無気力になったりというケースが見られます。不倫、離婚などにもつながり、ひどいケースでは、それまで培ってきたものすべてを失う人もいます。

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