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マツダがエンジン残しつつ「電動化」狙う納得の訳 ファン垂涎の水素ロータリーにも再び火が入った

東洋経済オンライン / 2021年6月22日 7時0分

マツダが採る電動化戦略とは?(写真:Andrey Rudakov/Bloomberg)

マツダが眠っている水素ロータリーエンジンに再び火を入れることを決断した。ファン感涙のその発言があったのは、6月17日にオンラインで行われた「中期 技術・商品方針説明会」でのことである。

トヨタ自動車が富士24時間レースで走らせた水素エンジンが話題を呼ぶ中、だったらかつてマツダが搭載車両のリース販売にまでこぎ着けていたものの開発を終了していた水素ロータリーエンジンにも復活の目があるのではないか。クルマ好き、マツダ好き、ロータリー好きの間では期待を込めてそんな声が上がっていたのだが、まさか本当にそれが実現しそうなのだ。

さらにマツダはバイオフューエル(再生可能な生物資源<バイオマス>を原料にした代替燃料)、e-フューエル(水素と二酸化炭素から合成される燃料)も積極的に活用していくつもりのようである。これらはいずれも既存の内燃エンジンに使うことで、カーボンニュートラルもしくは大幅なCO2低減を可能にする合成燃料。日本自動車工業会が、日本の環境の中でカーボンニュートラルを実現するための有力な手段として推進を表明しているもので、マツダもその流れに乗ったことになる。

■2030年全車電動化、うちBEV25%目指す

今回の「中期 技術・商品方針説明会」は、5月の決算会見で丸本社長の口から語られた2050年のカーボンニュートラル実現への挑戦、2030年の車両の全車電動化、そのうちのBEV比率25%という宣言を受けての、改めての技術の進捗状況の説明のために開催された。特に電動化比率について、2017年に発表した「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」では2030年の全車電動化、BEV比率約5%という目標を掲げていたのに対して、今回、世界的なニーズの高まりを受けて、BEV比率が大幅に高められたのが、まずは大きなトピックである。

カーボンニュートラルに向けてマツダがこれまで一貫して掲げてきたのがマルチソリューション。再生可能エネルギーでの発電比率が高まればBEVがその最適解であることは間違いないが、現状ではまだその段階にはなく、同じくマツダが掲げるビルディングブロック戦略に則り電動化を徐々に進める一方で、現在すでに高い効率を実現している内燃エンジンもさらに進化させていき、段階的にゴールに近づく必要があるという、きわめて真っ当な考え方だ。

2012年に投入されたスカイアクティブ テクノロジーのフェイズ1は、まさに内燃エンジンの進化で高効率化を追求した。高圧縮ガソリンエンジンのSKYACTIV-G、低圧縮クリーンディーゼルエンジンのSKYACTIV-Dなどが、それに当たる。

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