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トヨタが「EVに消極的」の見方が短絡的すぎる理由 電動化には超積極的だし着々と手は打っている

東洋経済オンライン / 2021年7月9日 10時30分

レクサス ブランドのBEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」(左)とトヨタ ブランドの新EVシリーズ「TOYOTA bZ」第1弾モデルとなる「bZ4X」(右、写真:トヨタグローバルニュースルーム)

目下、世界の自動車業界は電動化にひたすらに突き進んでいる。目指すはカーボンニュートラル……と、話は単純ではないのだが、いったんその話は置いておいて、ここでは改めてトヨタ自動車の電動化戦略について、ここ数カ月の間になされた発信をもとに整理しておきたい。

■トヨタは本当に「電動化に消極的」なのか

いまだに「トヨタは電動化に消極的」と認識している向きは少なくないようだが、しっかり読み解くとビジネスとして非常に現実的であり、そして一方で野心的でもある、その戦略が見えてくる。

とはいえ、まずすべての前提としてトヨタは全車BEV(いわゆるバッテリーのみを動力源とする電気自動車)化を志向しているわけではない。目指しているのは、あくまでカーボンニュートラルである。カーボンニュートラル達成のためにはすなわちBEV化という勘違いは多いが、特に日本の場合は電源構成などを見れば、それがイコールとならないことは明らかだ。実際、トヨタの豊田章男社長は、パワートレインにはユーザーの動向や地域特性を鑑みたさまざまな選択肢があるべきだと話している。

トヨタは全車BEV化を志向していないが、電動化にはむしろ超・積極的だ。1997年に世界初の量産ハイブリッド車(HV)となるプリウスを発売したトヨタは、現在HEVを45車種、プラグインハイブリッド車(PHEV)を4車種、そしてバッテリーEV(BEV)ですらも4車種をラインナップしている。さらに、燃料電池自動車(FCV)も乗用車のMIRAIと、トヨタとして用意しているバスのSORAの2車種が揃い、これら電動化車両は計55車種にも上る。

2020年のこれら電動化車両の世界販売は200万台に達したという。電動化に消極的というのはいったいどこのメーカーのことなんだろうか?

一方で特にグローバルで見たときにはBEVの市場、そしてニーズが拡大していることも、また間違いない。当然トヨタも、それを否定したりすることなく、そこを見据えて適宜、モデル投入を図っていく道筋をつけている。

この3月にはレクサス ブランドからBEVのコンセプトカー「LF-Z Electrified」が発表され、同時にブランド変革に向けた取り組みが明らかにされた。ここでは2019年に発表された電動化ビジョン「Lexus Electrified」に基づく、今後のレクサスとしての電動化の道筋が改めて示された。

LF-Z Electrifiedは「2025年までの実現を見据えた走り、デザインや技術を搭載」しているという。EV専用プラットフォームを採用し、前後2モーターで4輪を駆動するうち特にリアに高出力モーターを搭載。4輪の駆動力を自在にコントロールする新たな4輪駆動力制御技術「DIRECT4」を採用することで、従来のクルマとは一線を画する運動性能を実現すると謳う。

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