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任天堂Switch「5年目の刷新」に透ける自信と悩み 売れ行きはなお絶好調、ゆえに難しい「見極め」

東洋経済オンライン / 2021年7月15日 7時40分

「Nintendo Switch(有機ELモデル)」では、画面の縁をスリム化する、背面スタンドを使いやすくするなど、細かな刷新も(提供:任天堂)

スイッチファミリーに新たな“兄弟”が登場する。任天堂は7月6日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の新型上位モデルを10月に発売すると発表した。

新モデルではこれまで液晶だった画面に有機ELディスプレーを採用し、より鮮やかな発色でゲーム映像を楽しめる。本体内蔵の保存メモリーも従来の32ギガバイト(GB)から64GBに拡張した。

定価は3万7980円(税込み)で、現行のスイッチより約5000円高い。これを上位モデルとして発売し、現行機の販売も継続する。

■歴代最高台数の「Wii」を抜くのは確実に

スイッチは販売不振に終わった「Wii U」の後継機として、2017年3月に発売された。ゲーム映像をテレビ画面に映して楽しむ据え置き型機であると同時に、ディスプレー付きの本体に「ジョイコン」と呼ぶコントローラーを装着すれば、携帯型ゲーム機としても遊べるのが特徴だ。

こうしたコンセプトが受け入れられ、スイッチは大ヒット。2021年3月末時点での累計販売台数は6989万台に達し、2019年に発売した携帯型専用機「Switch Lite」を含めると同8459万台に達している。

注目すべきは発売から数年を経ても勢いが衰えず、逆に販売台数を伸ばしている点だ。

スイッチの販売台数は2021年3月期に前期比で37%増え、発売から4年目にして初めて年間2000万の大台を突破(スイッチライトを含めると2883万台)。今期も好調は続いており、累計販売台数でも、同社の歴代の据え置き型ゲーム機で最も売れたWii(2006年発売、累計販売は1億1000万台)を抜くことが確実となってきた。

環境もスイッチに味方した。2020年は新型コロナ禍で外出が制限される中、『あつまれ どうぶつの森』や、ゲームをしながら運動できる『リングフィットアドベンチャー』などのソフトが爆発的に売れた。一時は本体の品薄状態に陥るほどで、ハードの販売拡大に貢献している。

好調の背景にはスイッチの特性もある。通常の据え置き型ゲーム機なら「一家に1台」が基本。しかし、スイッチは携帯機としても遊べるため、めいめいの子どもに買い与える家庭も多い。

例えば、世界で3000万本以上売り上げた『あつまれ どうぶつの森』では、複数人でそれぞれに「島」を作りデータを保存したい場合、1人1台が必要になる。

任天堂の古川俊太郎社長も、「前期(2021年3月期)の(ライトを含む)スイッチ本体の販売台数のうち、約2割は家庭内の複数台需要によるもの」と、決算説明会で説明している。

■ライフサイクルはすでに終盤にさしかかる

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