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「家庭教師に月40万円」教育先進国の凄まじい現実 シンガポールの「普通の家庭」も巻き込まれる

東洋経済オンライン / 2021年7月21日 12時0分

それが、冒頭見た、少子化にほからなない。日本でも、子どもの教育達成を重視し、親の教育方針に左右されるという認識が強い女性ほど、子どもを持つことを躊躇する傾向が指摘されている(本田由紀2005「子どもというリスク」橘木俊詔編著『現代女性の労働・結婚・子育て』)。

シンガポールの場合、さらに「老親の面倒」を見ないといけないという経済的負担も加わることが多いのだが、未婚化、晩婚化、そして子育て世代の経済的不安は、日本とほぼ共通していると言えるだろう。

一方、家計を支える仕組みとしての子育て世代の就労の状況は日本とやや異なるかもしれない。シンガポールでは共働きを維持するためにメイドや外部資源を使うというのと、外部資源を使う費用を捻出するために共働きを維持せざるをえないというのが「鶏と卵状態」になっているようにも見える。

シンガポールに専業主婦はいないのだろうか?次回はシンガポールの女性の就労と教育の関係について論じていく。

2021年7月19日、シンガポールで、学校内で16歳の在校生が13歳の中学1年生を斧で襲い殺害する事件が起こりました。動機や背景はまだわからず、親たちには衝撃が広がっています。この記事はこの事件発生前に校了したものです。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族に対し、深く哀悼の意を表します。シンガポールのすべての親子たちの傷が癒され再び平穏が訪れることを心よりお祈り申し上げます(著者)

中野 円佳:東京大学大学院教育学研究科博士課程(比較教育社会学)、ジャーナリスト

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