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牛角創業者、鳥貴族も!「チキンレース」勃発の事情 コロナ禍で外食大手がフライドチキンに熱視線

東洋経済オンライン / 2021年7月24日 7時30分

実際、足元では外食大手の参入が活発化している。

「ロイヤルホスト」などを運営するロイヤルHDは5月末、東京・武蔵小山でバターミルクフライドチキン専門店「Lucky Rocky Chicken(ラッキーロッキーチキン)」を開業。鶏肉の調達などでは、2月に資本業務提携を発表した総合商社・双日の食品子会社の力を借りるといい、今期中に5~10店舗を出店する。

居酒屋大手の鳥貴族HDも、東京・大井町にチキンバーガー専門店「TORIKI BURGER(トリキバーガー)」を8月に出店する。「仮にまた鳥貴族の直営全店が休業に陥っても(会社を)支えられる、『第2の柱』に育成していく」(大倉忠司社長)考えだ。

■外食大手が目をつける「鶏」の魅力

なぜ今、にわかにフライドチキンやチキンバーガーへの参入が相次いでいるのか。市場が未成熟であること以外にも、理由は複数ある。

1つは、ファストフード業態がコロナ禍でも強いことだ。日本フードサービス協会のデータでは、2020年の居酒屋・パブの全店売上高は前年比49.5%減と大苦戦を強いられたのに対し、洋風ファストフードは5.5%増と躍進している。

原材料である「鶏」自体の魅力もある。牛や豚に比べると肥育期間が短く、単価も安いため、簡単に材料を確保できて原価も抑えやすい。海外展開をにらむプレーヤーから見ても、「(豚や牛とは異なり)鶏は宗教上のハードルが低い」(鳥貴族HDの大倉社長)。

さらに、コロナを機に注目を集めているのが「韓国チキン」だ。

最近では韓国の芸能事務所JYP Entertainmentが手がける「NiziU」が若者を中心に流行り、巣ごもりが長期化する中で動画配信サービスのネットフリックスでも韓流ドラマが大ヒット。2020年のユーキャンの流行語大賞では「第4次韓流ブーム」という言葉がノミネートされたほどだ。

こうしたブームは食にも反映される。韓流ドラマ「愛の不時着」では、韓国発で、日本を含む世界25カ国に店舗を展開する「bb.qオリーブチキンカフェ」の商品が登場するシーンがある。その影響で、サクサクとした触感のフライドチキン「オリーブチキン」や、甘辛い味付けの「ヤンニョムチキン」が、日本でも若者を中心に親しまれるようになった。

実は、日本でbb.qを運営しているのは居酒屋大手のワタミ。同社の担当者も「韓流ブームは思わぬ追い風となった」と語る。

これまで外食事業では居酒屋を中心に戦ってきたワタミは、コロナ禍で深刻なダメージを負った。2021年3月期の外食事業の営業損益は96億円の大赤字(前期は2.4億円の黒字)に陥った。

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