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名古屋めしブームに名古屋民が抱く違和感の正体 実は「天むす」発祥の地は名古屋ではなかった

東洋経済オンライン / 2021年8月29日 13時0分

「名古屋めしブーム」に抱く違和感とは?(写真:BASICO/PIXTA)

近年、地方グルメが空前のブームです。中でも名古屋のB級グルメが「名古屋めし」として人気を集めています。

私は名古屋で生まれ、高校までいたので、古くはタモリ(ニセ名古屋弁「エビフリャー」の生みの親)からいじられるなど苦難の時代が続いた故郷がポジティブに注目されることを誇らしく思います。また、東京でもコメダ珈琲や、パスタ・デ・ココなど名古屋めしの店が増えて、懐かしの味を手軽に楽しめるようになったのも嬉しい限りです。

ただ、名古屋めしブームに対しては、以前から漠然と「なんだかおかしいなぁ」と違和感を覚えていました。今回は、このブームを名古屋人はどう思っているのか、名古屋めしの成功はコロナからの復活を目指す飲食業界にとってヒントになるのか、という点について考えてみましょう。

■名古屋めしの主役は「二番手・後発組」

コロナ禍で苦境に立たされる飲食業の復活へのヒントを求めて、名古屋めしについて改めて考えてみました。

そこで気づいた1つ目の違和感は、ブームになって全国的な知名度を得ているのは、「一番手・先発組」ではなく、「二番手・後発組」だという事実です。いくつか例を挙げましょう。

①手羽先から揚げ

名古屋めしが脚光を浴びるようになったきっかけの1つが、「世界の山ちゃん」(1982年創業)の手羽先から揚げ。いまや国内65店舗、海外9店舗を展開しています。しかし名古屋で手羽先から揚げというと、元祖店の「風来坊」(1963年創業)が人気で、今も「山ちゃん」派と「風来坊」派が二分しています。

②喫茶店

コーヒーだけの値段で朝食を食べられる名古屋式モーニングサービスなど名古屋の喫茶店が人気です。名古屋の喫茶店と言えば、全国的には「コメダ珈琲店」(1968年創業)が代表選手。しかし、年配の名古屋人は「コンパル」(1947年創業)を支持します。

「コンパル」は名古屋市内に9店舗あるだけで、東京はおろか、名古屋市以外には出店していません。

③ラーメン

元々うどん文化の名古屋において、2008年に創業した「はなび」の台湾まぜそばがブームになり、あっという間に全国区になりました。ただ名古屋ではラーメンというと、元祖台湾ラーメンの「味仙」(1962年創業)や「江南」(1958年創業)のほうが人気です。そもそも「一番お気に入りのラーメンは?」と聞かれたら、フードコートにある「スガキヤ」(1946年創業)を挙げる名古屋人が多いでしょう。

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