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苦境Jクラブが抱く「ライト層消失」の強い危機感 東京オリ・パラに長引くコロナ禍…打開策あるか

東洋経済オンライン / 2021年9月2日 12時0分

「それ以上に懸念しているのが、過去に1~2回観戦歴のあるライト層の観客との接点が少なくなっていることです。上限5000人であれば、コア層のサポーターでチケットは完売になるのですが、スタジアムに来場される以外の方とは試合での接点がなくなってしまいます。

2019年は1試合平均3万1540人を動員しましたが、半数以上がライト層。JリーグIDに登録いただいている14~15万人のうちの8割以上がそういった層です。だからこそ、絆を作らないといけない。クラブ全体として知恵を出し合っています」(川崎氏)。

■ライト層との接点を作る布石

その布石の1つが、昨年から手掛けているのが、試合日に実施している「青赤パークオンライン Before The Match/After The Match presented by めちゃコミック」などのユーチューブ配信。試合会場には足を運べないものの、少しでも興味を持ってくれる人が気軽に接点を持てるように試合開始の2時間前から配信し、ファン・サポーターとの接点を多く持てるように取り組んでいる。

2つ目はJリーグIDを基づいたメール配信だ。過去のグッズやチケットの購入履歴、公式HPの閲覧やDAZNの加入状況などを見ながら、顧客の傾向・志向に沿った案内を送っている。これは大半のクラブが実践しているが、FC東京としてもさらにテコ入れを図ったという。

3つ目は新宿、渋谷、調布などFC東京に関心を持ちそうな人の目につきやすい主要駅での告知。9月のホーム4試合に関しては「TOKYO IS COMING BACK」と銘打ったポスターを京王線全駅で掲示。調布駅の構内や階段をFC東京カラーに装飾。

さらに新宿区と連携して、コロナ感染対策やワクチン接種促進を啓発する動画に選手が出演する。それが新宿・アルタビジョンなどに流れるという形だ。渋谷で若者やサッカー愛好家が森重真人や小川諒也ら日本代表経験者の選手の姿を目の当たりにすれば、多少なりとも関心度がアップするだろう。

「コロナ流行から1年半が経過し、これまではコスト削減を中心に実施してきましたが、観客制限の期間が長引けば長引くほど、スタジアムから足が遠のいてしまう人が多くなります。それに歯止めをかけるべく、今一度、認知度を高める取り組みをする必要があると切実に感じています。

SNSもツイッター、インスタグラム、Tiktokなど取り組んでいますが、Tiktokでは試合前に対戦相手の選手とフレンドリーに話している動画にライトユーザーが反応したりと、新たな発見もありました。クラブ内でも若手スタッフの意見をこれまで以上に聞いたりして、とにかくいろんなことにトライしてみることが苦境打開の一歩になると考えています」と川崎氏は意気込みを新たにする。

■オンラインに注力する横浜F・マリノス

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